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スイッチ、オン 〜 The actress on through the lens
【その他 官能小説】

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第八章 1 in 2-1

 アーちゃんの務めるDEFマートに、ユリカさんの姿を見つけた。店長さんと立ち話してる。
 「あ、ルリアちゃんなら今日は休みよ。」
 「いえ、今日は靴を見に来たんですよ。」
 「毎度ありがとうございます。最近よく買ってくれるものね。」
 「そ、そりゃあまあ、ねえ、ユリカさん。」
 「ルリアちゃんもウチでよく本買ってくれるのよ。」
 「へー、そうなんだ。お互い、悪い話じゃないわね。」
 「そうね、ハルミちゃん。」
 二人はとても親しげだ。
 「あの、以前からのお知り合いなんですか?」
 「ええ、まえ勤めてた店でわりと近くだったの。でも、なんで話すようになったんだっけねぇ?ユリカちゃん。」
 「さあ、忘れたわ。まあ、いいじゃない。」
 「そうね。あ、お茶行かない?あんまり店長がお店でおしゃべりしてるとしめしがつかないから。」
 「いいわね、行きましょう。じゃ、後よろしくね。」
 「店が違いますってば、ユリカさん。」
 「ふふ、冗談に決まってるじゃない。ホントに可愛いんだから。からかいがいがあるわ。」
 「ははあ、ユリカちゃん、そういうことなのね。」
 「バレた?さ、行きましょうよ。」
 「ええ。」
 店員さんにお疲れ様でしたと見送られて、二人はどこかへと消えていった。
 俺は新作の靴をチェックしたあと、なんとなくブラブラとモールを散歩することにした。あんまり行ったことのない、ちょっと入り組んだエリアを探検しようと思って。
 なんだかぜんぜん人が居ない。店も開いてない。っと思って案内板見たら、今日はこのエリアは休みだった。
 なんだよ、人がせっかく来てみたというのに。俺はヤケになってさらに進んでいった。すること無いんだけどね。ウォーキングだ。
 「あ、ああ…。」
 おや?どこからか人の声がする。
 「あはぁ、うぅ…。」
 え…。これって、アレだよな、アレの声だよな。
 聞こえてくる方へ足音を忍ばせていってみると…。
 「!」
 あやうく俺が声を出してしまうところだった。物陰になっている所にユリカさんとハルミさんが居た。二人共全裸で。
 ユリカさんがハルミさんにのしかかり、肩で足を抱え上げて責め立てている。
 「ああ、ああ、ううぅ…。」
 ハルミさんは悦びの声を漏らし続けている。この前ユリカさんは相手を可愛がると興奮する性癖があるって言ってたけど、対象はオンナの人だったのか。
 ユリカさんはカラダじゅうを舐め回しながら、なんだか左手を激しく動かしている。その指先は、ハルミさんに埋まっている。
 「あ、あ、あ、あ、ああーーー!」
 フィニッシュしたようだ。すると、ユリカさんが急に俺の方に振り返った。
 「というわけなの。見ちゃったわねぇ。どうしようかなあ。」
 「いや、見ちゃいましたけど…。誰にも言いませんから。」
 「何言ってるの、タダ見は許さないわよ。」
 「ゆ、ユリカさん…。」
 「うわあ、見られちゃったかあ。まいったね、ユリカちゃん。」
 「二人だけの愉しみなのにねえ。」
 「どうする?」
 「どうしよう?」
 「いや、どうもしないで下さい。」
 「ねえハルミちゃん。私前からこの子可愛がってみたいと思ってたの。譲ってくれない?」
 「いいわよ。今度は私が見物しようかな。」
 「ちょっとぉ…。」
 「私に可愛がられるの、イヤ?」
 「え…。」
 「イヤではない?。」
 イヤではない。
 「…でもね、ハルミさんが見物ってなんですか。」
 「あなたも見物したじゃない、ハルミちゃんの恥ずかしい姿を。」
 「私、恥ずかしい…。見るだけ見て逃げるなんてヒドイ。シクシク。」
 「あー、泣かせた。」
 「ウソ泣き丸出しじゃないですか。」
 ユリカさんがゆっくりと近づいてきた。
 「ねえ、いいじゃないのぉ。自分以外が私に可愛がられている所を見せつけてやればぁ、ハルミちゃん、燃えてくれるだろうしぃ。」
 ユリカさんの素晴らしい膨らみが目の前に迫ってきた。サユリ店長の様にハリがあるタイプではなく、歩くのに合わせてボヨリンボヨリンと柔らかく揺れている。
 「そのためのオカズですか、僕は。」
 とか言いながら、彼女の胸から視線を外せない。
 「違うわよぉ。ずっと狙ってたんだからぁ。」
 目で触れそうなぐらいの至近距離だ。
 「それはたいへん光栄かつとっても嬉し…え?」
 首筋にチクリ、っと痛みを感じた。俺は後ろへ倒れそうになったが、誰かに支えられた。
 「確保ー!」
 「護送せよ!」
 「はっ!」
 たぶんハルミさんが俺をズルズル引きずっている。壁際の段になっている所に座らされた。
 「護送完了であります、ユリカ警部!」
 「ご苦労、ハルミ刑事部長!」


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