第六話:鬼来りて母喘ぐ-2
時刻は16時を過ぎて居て、母はパートもあるし、もう鬼塚先輩も居ないだろうと思って居ました。家に帰ると母の赤い自転車が玄関横に置いてあり、私は母がパートを休んだ事をこの時知りました。母が鬼塚先輩にどんな目に遭ったのか想像すると、私は重い気持ちで家の中に入り、そして愕然としました。
(こ、これ、母さんの服と鬼塚先輩の制服じゃ・・・)
玄関先で乱雑に脱いであった二人の服が、今尚母と鬼塚先輩が交わっているだろう事を証明していました。居間から聞こえるテレビに、私は先ず居間の様子を見ましたが、居間には母達の姿はありませんでした。廊下に出ると、二階から何か呻き声の様な声が聞こえてきました。
(か、母さん達の部屋でやってるのか?)
私が恐る恐る階段を上って行くと、母の声がハッキリ聞こえてきました。
「ハァハァ、お、お願い竜也さん・・・もう、もう休ませて」
「何だ!?もう休憩か?」
「だ、だってぇ、朝から・・・アァァン!アッアッアッアァァ・・・イィィィ」
私は、母の甘い声が聞こえて来た部屋を知り呆然としました。何故なら、母と鬼塚先輩は、私の部屋でエッチしていたのですから・・・
私は、恐る恐る自分の部屋の前に移動し、開け放たれた部屋の中をそっと伺うと、私のベッドの上では、両腕を鬼塚先輩に捕まれた母が、背面座位の体勢で巨乳を激しく揺らしながら悶えて居ました。母の顔は、普段見た事がない顔をしていて、その顔は、さながらあの輪姦ショーでの健二の母のようでした。目は虚ろ、口を大きく開けて悶え声を上げ、口からはだらしなく唾液が垂れて居る事にも気づかず、母は悶え続けて居ました。
「イィィィ!・・・アッアッ、アァァン!へ、変になっちゃうぅぅぅぅ」
「ククク、良いぜ?変になっちまえよ」
「アァァ、ダメェ、ダメェェェ・・・でも、でも・・・イィィィィ!」
「か、母さん・・・」
私は思わず声を出してしまい、私の声にハッと我に返った母は、髪を振り乱しながら狂ったように暴れ、
「ヒィィィ!?み、見ないでぇぇ!こ、康ちゃん・・・お、お母さんを・・・見ないでぇぇぇぇ!!」
「チッ、もう帰って来やがったか・・・美優希、ガキにもお前のイクとこ見て貰え!」
「イヤァァァ!こ、康ちゃんの前じゃ・・・イヤァァァ!!アッ!?」
鬼塚先輩は、そう言うと一層激しく腰を動かし、私に気づいて堪えようとしていた母に、再び何かのスイッチが入ったようでした。
「ダメェェェ!アッ、アッ、アァァ・・・イィィィ!ダメなのに・・・イイのぉぉぉ!!」
「オラ、イケェ、美優希ぃぃ!」
「アッ、アッ、アッ、アッ、アァァァ!も、もう、もう・・・こ、康ちゃん・・・・の前で・・・イクゥゥゥゥゥゥゥ!!」
母は舌を出して最後に悶え、放心したようにそのまま後ろに倒れこみ痙攣をし、鬼塚先輩が荒々しく口付けするのを、抵抗せず受け入れました。部屋の中を見渡すと、丸められたティッシュや、使用済みのコンドームが乱雑に落ちて居ました。鬼塚先輩は、洗い呼吸を続ける母に対し、肉棒を綺麗にしろと命じました。
「ハァハァハァハァ・・・こ、康ちゃん・・・お、お願いだから下に居て」
「う、うん・・・」
私は母に言われるまま、ゆっくり階段を下りて一階にある居間へと行きました。テレビを見る気力も湧かず、私の意識は二階へと向いていました。どの位経ったでしょうか、パンツ一枚の鬼塚先輩と、バスタオルを身体に巻いた母が一緒に下りて来ました。鬼塚先輩は、玄関先に脱ぎ捨てた制服を着ると、私を一度ジロリと睨み、私はその迫力に思わず視線を逸らしました。鬼塚先輩は、そんな私がムカつくのか、軽く舌打ちし、
「チッ、腑抜けが・・・美優希、また来るぞ」
「・・・ハ、ハイ・・・」
鬼塚先輩に逆らえない母は、か細い声で返事を返し、鬼塚先輩は家を出て行きました。母は再びか細い声で、
「康ちゃん・・・こんなお母さんでゴメンなさい・・・ウッウッウウ」
母は、鬼塚先輩に逆らえない自分が情けなく思えたのか、その場でしゃがみ込みすすり泣きました。私は母を愛しそうに、
「お、お母さんのせいじゃないよ・・・ぼ、僕が強ければ・・・」
「こ、康ちゃんのせいじゃないわ!」
母が私を庇ってくれた事で、私は少し勇気が湧いてきました。意を決した私は、
「お、お母さん、僕学校辞めても良いから、お父さんに話して警察に知らせよう」
私の提案に、母はハッとした表情で、私を真剣な眼差しで見つめました。母は慌てて頭を横に振り、
「ダメ!康ちゃん、それだけはダメよ!!私も康ちゃんもそんな事をしたら、もう今まで通りの生活出来なくなっちゃうわ。それに、あの人にどんな仕返しされるか・・・」
母は、鬼塚先輩の仕返しを恐れているのか、表情を険しくしました。私もそれは一番恐れている事ではありますが、今の状況を何とかしたい方が勝り、
「だ、だけど・・・」
「大丈夫だから・・・お母さんが我慢すれば大丈夫だから・・・あの人だって、こんなおばさんの身体に、何時までも執着しないわ。飽きるまでお母さん我慢するから・・・ねっ?」
「う、うん・・・」
私は母の言葉に渋々従いましたが、後に、この時もっと母を説得するべきだったと後悔する日が来るとは、夢にも思いませんでした・・・