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5センチの景色
【女性向け 官能小説】

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「おふぃすらぶしたいんだろ?良いじゃん。
おふぃすらぶしています!って言いふらせば」
「・・・・」

私はふてくされた顔をして安達さんを睨んだ。
「何?」
「エレベーター恐怖症になったら安達さんのせいです・・・」
「何それ」

楽しそうに笑いながら、私の手をぎゅっと握る。

「もう!あのランドマークのエレベーターより長く感じましたよ」
日本で2位になってしまったけど、十分高い展望台を指差した。
会社から駅までの途中にあるランドマークは展望台が上にある。

「へぇ。俺登ったことないわ」
「え!ココに勤めているのに?」
「関係ある・・・?」
「・・・ないですね」

「一緒に行こうか?」
「平日の入場は8時半までですよ」
「早っ。そりゃ無理だな」

8時半を早いと思う私たちって・・・
どんだけ仕事してるのよ。

「土日は?」
「さぁ?」
「何?彼氏とデートで来たんじゃないのか?」
「・・・・」

大人は・・・
元カレ、元カノの話を平気でするんだろうか?

私にはよく分からない。
あの人は元カノなんですか?

「調べておくよ」

そう笑いながら、私の髪をクシャッとする。

「やめてください!」

もう!と言いながら手櫛で整える私にまた笑って。

その日、私たちはいつもの居酒屋じゃないお店に夕飯を食べに行った。



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