新たな未来への芽生え-3
休憩室でコーヒーを注文しテーブルに二つ分置かれ、文字通り腰を下ろし休む私たち。
「あっ、巴ちゃんからメールだ。」
彼女から送られてきた文章に目を通すと。
「まぁー!」
「どうしたの?」
カップ片手にそのまま私のほうへ首を横にする彼。
「あ…、大したことじゃないの、ただバイトを始める事にしたって。」
「なぁーんだ本当に大したことじゃないね。」
本人居たら怒られるな。
「うん、なんでもスーパーの倉庫作業だってさ。」
「運送業務か。」
「巴ちゃん、見た目と性格があれだからピッタリかも。」
「でもそういう仕事って思ったより大変そうだけど、大丈夫かな…。」
「…まぁ、いざとなりゃ一条君が助けてあげればいいのよ。」
窓の向こうで鳥が気持ちよさそうに風を切り、大空へと消えていく。
「さて、僕らも行くか!」
「うん。」