約束-1
航が目覚めた時、まだ夜明け前だった・・・もうすでにゆかりは起きていて航の顔を見つめていた・・・・
「起きた?ちょっと付き合って欲しいんだけどいい?」
航はこのまま朝までゆかりの裸に触れでいたかったがゆかりの頼みを断れなかった・・・
服を着て、外に出るとまだ真っ暗だった・・・二人は手を繋いで歩き出した。
ゆかりは街を外れた所にある神社の裏山にある小さな泉へと航を導いて行った。
「ここを覚える?」
「うん・・・・」
この泉はゆかり達がまだ小さい時に早苗と三人で遊びに行こうとした時、神社の近くに住む大人に『子供が行っていい場所じゃない!』と、止められた場所だった。
「前に一度早苗ちゃんと来た事があるけど・・・とても綺麗な所だったから・・・・」
「そうなんだ・・・でもなんで子供は行ってはいけなかったんだろう・・・・」
「詳しくは知らないけど・・・・神聖な泉だからじゃないかな・・・・」
「ふうん・・・・」
そう話しているうちに二人は泉に着いた。
「ここよ!一度、航と来たかったの・・・・」
「本当に綺麗な所だね・・・・」
「でしょ!」
辺りは白々と夜が明けて来て明るくなっていた。水が涌き出ているためか泉の水は綺麗に澄んでいた。この泉は神事がある時は神官が身を清めるためにも使われていた。その神社に祀られている神様はどんな重い禁忌な罪を犯そうとも赦してくれる慈悲深い神様として知られていた・・・・
(姉さんは昨夜の事を後悔しているのだろうな・・・・)
少し憂鬱になりながら航はここに連れて来られた本当の意味を考えていた。
「ここに来たかったのは・・・昨夜の罪を神様に赦してもらうためなの?」
「ううん・・・・航とここで泳いでみたかったの!」
そう言うとゆかりは服を脱ぎ出した・・・・
「ね、姉さん!なに罰当たりな事を言ってるのさ!」
航は裸になろうとするゆかり止めようとしたが、ゆかりは素早く服を抜き捨て泉の中に入っていった。
「今さらそんな事を気にしても仕方ないでしょ!私達はもう禁忌な罪を犯してしまったんだから!航は後悔しているの?私は後悔してないよ!」
そう言うとゆかりは航の方に向いた。
「気持ちいいよ!航も早く来なさいよ!」
顔を出した朝陽が、ゆかりの裸を浮かび上がらせた・・・・まるで女神様が水浴びをしているかのようだった・・・・
「早く!」
ゆかりはそう言って両手で水を航にかけた。
「やったな!」
航は素早く服を脱ぐと、泉に入りゆかりを追いかけた。泳いで逃げるゆかりを航は必死で追いかけた。
「つかまえた・・・・」
航はゆかりの右手を掴むと、その手を引き寄せ、ゆかりを背中から抱き締めた。そこはゆかりの胸のあたりの深さだった。泉に入って冷えた体に航の体の温かさが心地よかった・・・・
「姉さん・・・・もう離さない・・・・」
「うん・・・・絶対に離さないで・・・・」
「姉さん!」
ゆかりは体の向きを変えるとそのまま口づけを交わした・・・・
「航!」
「姉さん!」
「愛してるよ・・・姉さん・・・・」
「愛してるわ・・・航・・・・」
二人は口づけを交わした・・・・
「ねぇ?もしもこのまま私を連れて逃げてって言ったらどうする?」
「姉さん?」
航はゆかりの真意がわからず戸惑っていた・・・・
「このまま二人で誰も知らない所に逃げて・・・・二人だけで暮らしていくの・・・・ダメ?」
「姉さん・・・・」
航はゆかりの顔を見つめた。ゆかりが冗談を言ってるようには見えなかった・・・・
「そう出来たら幸せだろうな・・・・」
「だったら!」
ゆかりは真剣な顔で航の手を握り締めた・・・・
「でも・・・どこへ行くのさ・・・・仮に行く所が見つかったとして・・・どうやって暮らしていく?国がこんな時に僕がのほほんと暮らしていて回りがなにも言わないと思う?」
「私が働く!私が航を・・・・」
「働くって何処で?」
「いざとなれば身体を・・・・」
「バカ・・・姉さんにそんな事させて僕が平気でいられるわけないだろ!」
「・・・・だったら・・・・だったら一緒に死のう・・・・この泉で・・・・」
「姉さん!」
航は力を込めてゆかりを抱き締めた。
「僕が特攻隊に志願したのは・・・・姉さんを死なせなかったから・・・・姉さんを凌辱されたくなかったからなんだよ・・・・姉さんが・・・姉さんが愛してもいない男に抱かれるくらいなら死んだ方がましだよ!それに姉さんを死なせたくないんだ!姉さん生きてくれよ!僕のぶんまで・・・生きて僕の代わりにいろんな事を見たり聞いたり感じたりしてくれよ・・・・お願いだから死ぬなんて口にしないで・・・・」
「私に・・・・私に航がいない世界で生きていけなんて残酷な事を言わないで!」
「姉さん・・・・」
航はしばらく考えて
「だったら一つだけ僕のわがままを聞いて!」
「えっ?」
「もし・・・・もしも姉さんのお腹の中に僕の子供が宿っていたら死ぬなんて言わないって・・・・」
「えっ?」
「だって・・・昨夜も姉さんの中に・・・・だから・・・・」
「そんな・・・・それじゃ航は・・・・」
「僕は行くよ!姉さんを守るために!僕と姉さんの子供を守るために!」
「航・・・・」
「姉さん!」
航とゆかりは口づけをかわし舌を絡めていった・・・・お互いの舌を吸い唾液を飲み合った・・・・航はぺニスをゆかりの膣口にあてがうと躊躇わずに突きいれた・・・・口づけだけで充分に潤っていたゆかりの蜜壺はなんなく航のぺニスを受け入れた・・・・