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5センチの景色
【女性向け 官能小説】

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-5


「美鈴・・・」
「何?」
「全部声に出てるよ」

「え!」

由紀に注意されてふと気持ちを現実に引き戻してみれば
ニヤニヤした野口さんと山田さんがそこにいた。

「へぇ。俺たち花形なんだ?」

聞こえてました・・・?

「大丈夫。高橋も花形だよ!」

嫌味っぽい・・・

「とにかく!私は大人の恋がしたいんです!」
「俺たち反対してないけど?」
「別に社内恋愛も禁止じゃないし」
「なぁ〜?」

「・・・・」

そうですよね。
野口さんも山田さんも彼女は社内ですもんね!
オフィスラブですもんね!
私ほど残業しない、可愛い彼女ですもんねっ!

「じゃぁ紹介してくださいよ・・・」
「なんで俺たちが!」

だから、出会いがないんだって!
先輩たちが仕事をどんどんどんどんどんどん持ってくるから!

「人事の社員名簿のパス、教えてやろうか?」

野口さんが誰にも聞こえない程の小声で言った。

「え?」

「顔写真も載ってるからイイ男を物色すれば?」

何言ってんのこの人?

「膨大すぎるだろ」

なんて山田さんも笑ってる。
社員名簿のパスって何でこの人たちが知ってんのよ!



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