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5センチの景色
【女性向け 官能小説】

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「あ〜。当分恋なんか無理だぞ〜」

こっちを見もしないで言うのは、部の先輩の山田さんだ。

私が残業してるって言うのに、早く帰ったと思ったらここで飲んでた!!
部下が残業してるのに!

「高橋は経管で久しぶりの女子だから。こき使われるな」

なんて野口さんも笑ってる。

「美鈴、こき使われてるって、お茶くみとかさせられてるの?」
こそっと先輩たちに聞こえないように由紀が聞くけど。

ん?

そういえばそんな仕事は1度もさせられたことはない。

「ううん」

女子だから、という仕事は何1つしたことないな。

「きちんとした仕事の補佐・・・」
「じゃぁ、経営管理で大事に育ててもらってるんだね。
美鈴は同期で1番出世するね」

女子だからって全く手伝ってくれないけど。
女子だからって全く甘やかしてくれないけど。

どう見たって、先輩たちは私の何倍も仕事をしているけど。

「それでも恋したいのに!!オフィスラブがしたい!
こんなに残業していたら出会いもないよ!
大将、ビール!!」

そんな私に、経管の先輩たちは半分笑って半分呆れて。

柳下さんは「期待されてるんだね」と慰めてくれた。




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