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【SM 官能小説】

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宴 〜肛虐〜-6

カツ、カツ……。

誰かが来る。
壁に紛れて分かりづらい階段から、人影が降りてきた。
降りてきたのは胤真ともう一人、知らない女性だ。
「目が覚めたか?ちょうどいい、こっちも準備が整った」
開口一番、胤真はそう言った。
「あ、そうそう。この人は、橘由香理。つい最近堕としたばかりだから、お前は知らないだろうが」
「ああ、そう……」
智佳は再従兄弟を睨み付ける。
「……一体何のつもり?」
「言ったろ?忠誠を誓うように、俺がお前を変えるって」
「最低!変態!異常!陰湿!」
その他思い付く限りの悪態を、智佳は並べ立てた。
だが、胤真は全く動じない。
「良く言う。俺の欲求をこっちの方へ方向付けたのは、お前だろうが」
「……なにそれ?」
思わず、胤真は片眉を吊り上げた。
断言しよう。
とぼけているのではなく、今の智佳は本当に心当たりがない。
長い付き合いだからこそ、胤真はそれが分かった。
「おま……忘れてるのか?六年前の事」
「六年前が……何?」
−これは完全に、完璧に忘れている。
「お前なあ……人にあれだけショッキングな体験させといて、自分だけすっぽり忘れるか普通!?」
思わず、胤真は怒鳴った。
「んな事言われても知らないわよ!」
智佳は怒鳴り返す。
「……そうか、知らないか」
不穏な空気が、智佳の口をつぐませた。
「由香理。あれを」
「はい」
橘由香理は、服のポケットからそれを取り出す。
掌サイズで、注入しやすいノズルと中身を押し出しやすいボトルで構成された容器。
その中で揺れるのは、サラっとした水状の液体。
−浣腸液。
それを、二本。
「な、何それ……」
嫌な予感がして、智佳は身じろぎした。
「これをだな」
胤真は由香理からそれを受け取り、無造作に智佳へ近付く。
「お前の尻の中へ注入するんだ」
胤真はにたあっ、と悪魔のような笑みを浮かべた。
「しかも、二本ともな」
「いっ……!!?」
智佳は体を動かそうとするが、重い鎖が邪魔をする。
「あっ……やだっ……やめてっ……!」
つぷっ、とノズルが排泄口に潜り込んだ。
「ひっ!!」
そのまま、薬液が押し出される。
「やっ……やめてやめてやめてえええっ!!」
無情にも、胤真は二本目も注入した。
「さて、蓋をしないとな」
「どうぞ、胤真様」
由香理が、それを差し出す。
つるつるとした滑りのいい球が、いくつも連なった物体だ。
球は先に行くほど小さく、どこかに抵抗なく入るように計算してある。
世の中で、アナルパールなどと呼称されているバイブの一種だ。
「ああ、それがいいな」
受け取り、胤真は薬液のノズルと入れ代わりで智佳のアナルにバイブを挿入した。

つぷつぷつぷっ……

嫌がりもせず、智佳の菊花はそれを受け入れる。
「さ、これでいきんで薬だけ出す事もできない訳だ……俺がしっかりと、蓋を押さえてやるからな」
胤真は言うが、既に智佳はそんな事を聞いてはいない。
二本分も注入された浣腸液が、いきなり効果を現していたからだ。

ぐるぐるぐるっ……ごろっ、ごろごろごろっ

腸が、不穏な音を立てる。
「か……胤真っ……ト、トイレっ」
堪らずに、智佳は哀願した。
「トイレ行かせてっ!やだ出る漏らすっ!」
「俺に忠誠を誓うなら、今すぐトイレへ連れてって思う存分ひり出させてやるよ」
「……!」
ぷいっと、智佳はそっぽを向く。
「お、頑張るか?」
面白そうに言うと、胤真はアナルパールを前後に動かした。
「ぎゃあっ!?やめてやめてやめてやめてえっ!」
智佳が絶叫する。


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