樹梨菜12歳、万引きが見つかって…-3
彼女は自らを鼓舞するように、ドスドスと精一杯大きな足音を立てて階段を上っていく。
自室の明かりを点けて、僕は彼女をクッションの上に座るよう促した。彼女は無言で荒々しく腰を落として、胡座をかいた。
「どうして万引きなんかしたの?」
僕は彼女のすぐ左隣に座った。甘酸っぱい匂いが鼻腔を刺激する。
「知らない」
彼女はそっぽを向いて、ぶっきらぼうに答えた。向いた勢いで、ポニーテールが柔らかく揺れた。汗ばんだ首筋には、後れ毛がしっとりと張り付いていた。
僕はもう我慢の限界だった。これ以上の問答は要らない。右手を伸ばして、彼女の右肩をしっかり掴んだ。ビクッと身体全体を震わせる彼女の体温が流れ込んでくるようだ。
「ちょっと! 何すんのよ!」
彼女はまた目を吊り上げて僕をねめつけた。僕は細めた目をそこに向けて、
「なんでも言うことを聞くって言ったよね?」
グロスが光る唇の奥で、彼女がキッと奥歯を噛むのが分かった。僕は、長い髪の甘い香りを吸い込みながら、彼女の真後ろに体をスライドさせた。ちょうど僕の顎に彼女の頭のてっぺんがやって来た。
僕は胸と腹を彼女の白い背中に押し付けた。股間の向こうには小さなヒップが待っているはずなのだが、衣服とクッションに邪魔されて、分からない。
僕は落ちる羽毛よりも柔らかく彼女の下乳に当たる部分に手をあてがった。彼女はまた小刻みに身体を震わせた。
キャミソールの下から、彼女の火照りと薄らかな乳房の感触が伝わってくる。手のひら全体で、擦るように撫ぜていく。上乳には、人差し指と中指を曲げ伸ばしして、掻くように刺激を与える。脇の下から乳側部にスッと指を滑らせると、彼女は身体をくねらせた。
「ちょっと! くすぐったい!」
「なんでも言うことを聞くって言ったよね?」
彼女はもう僕を睨まなかった。首を前に少し傾けて、ギュッと眼を閉じ、口を結んでいる。彼女の頬にかかった髪を、僕はそっと耳にかけてやった。
乳房への刺激は、丹念に時間をかけて繰り返したが、乳首へは一度も触れない。左胸から伝わる鼓動がペースを上げた頃を見計らって、僕は彼女の腿に手を伸ばす。膝の横から付け根に向かって、遅すぎず速すぎず、人差し指を滑らせる。
ビクンッと仰け反った彼女は、腿を固く閉じた。でも僕には、それを力ずくで押し開く必要はない。
「閉じちゃあ駄目だよ。なんでも言うことを聞くって言ったよね?」
キッと奥歯を噛むのがまた分かった。彼女の腿は、そろそろと力無く、またM字を形作った。再び内腿に指を這わせる。今度は十指全てで掻くように刺激を与えていく。下から、上へ。上から、下へ。ゆっくり、速く。終わったかと思うと、また始める。繰り返すうちに、彼女の吐息が荒くなり、独特のすえた匂いが漂ってきた。
僕は、一度も触れていない彼女の股に眼をやった。デニムのホットパンツには、小さいながら確かな染みが付いている。パンティを滲み越えるほどの愛液が湧き出した証だ。
僕は最初の仕上げに移ることにした。