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憑依("うつせみ"から改題)
【SF 官能小説】

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目の前で犯されて彼女は快感に溺れていく-4

 クスリが抜けてようやく憑依を解いた俺は、ミユキちゃんの手当をしてくれているルナさんに訊いた。
 「何であの場所が分かったんですか?ていうか、もっと早く来て下さいよ。自分の彼女が三人がかりで乱暴に犯されてるのに、何も出来なかったんですよ?ミユキちゃん、ボロクソにヤられまくっちゃったじゃないですか。」
 「それでいいのよ。」
 「は?」
 「そう…よ。これで…いいの。」
 「ミユキちゃん、なんでさ。」
 「私ね、高校卒業してすぐに強姦されたの。」
 「!」
 「卒業した開放感で遅くまで繁華街をブラブラしてて。そしたらけっこうイケてる感じのお兄さんが声をかけてきて。好奇心でついていったの。そして…」
 やられちゃったのか。
 「だからね、スピリチュアルだのプラトニックだの言って抱かせなかったのは、その時の恐怖が蘇りそうだったからなの。あなたを怖がっている自分なんて見られたくなかったから。」
 「でも、もう大丈夫よね。」
 「ええ。」
 「どういうこと?」
 「最初のうちは絶望で泣き出しそうだった。でも、憑依の力で、痛い、をキモチイイ、に替えてくれたでしょ?恐怖も安らいだ気分に。そのおかげで、ずっと心の中でカチカチの固まりになっていた闇が、溶けて洗い流された、ていう感じなの。極端な話、一方的にヤられたんだとしてもカラダはちゃんと快感で満たされるし、楽しめばいいんだ、って今は思える。」
 「うーん、正直よく分かんないけど…。俺たちはまた一歩先に進める、ってことかな?」
 「うん、そう思う。」
 「ルナさん、ありが…」
 居ない。いつもの事だが、どうやって現れたり消えたりしてるんだろう。
 「ねえ…。」
 「何?ミユキちゃん。」
 「早速なんだけど、このあと、どう…?」
 「ムリだろ。」


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