いいから脱げ-2
一番奥まで突き当たった。オトコはオンナを睨みつけるようにみつめ、激しく腰を動かした。
「ああ、あはあ…どうしてもっと早くこうしてくれなかったの?分かってたでしょ、本当はあなたに犯されたいと思ってること。わざと胸元を見せたり、短いスカートをはいたりしてるのに、全然誘ってこない。やっと今日ここまで連れてきてくれたのに、グズグズしてるから、本気で帰ろうかと思ったじゃない。」
「ああ、知ってたさ。オマエがこんなふうに、こんなふうに、こんなふうにもされたいとムラムラしてたことをな。」
「あう、あう、あうぅー!」
「こうか、こうもだろ、こうもしてやろうか!」
「あはあぁ…そう、そうして、ああ、突きまくって!そして私の…。」
「言われなくてもそうするさ。おりゃあ!」
「あふぅうぅん…。」
「くうぅうぅ…。」
オンナは絶頂を迎えて弓なりに反り返り、オトコはオンナの中にぶちまけた。二人はしばらく静止した後、ドサっとベッドに落ちた。オトコはゴロリと仰向けになり、オンナはオトコの胸に頭を乗せた。
「ねえ。」
「ん?」
「どうしたの、急に。あれだけグズグズしてたのに。」
「さあね。後悔してるの?」
「しないわよ。やっと満たされたんだもん。」
「ところでさ、どうして僕なの?」
「さあね。後悔してるの?」
「しないさ。やっと君を僕の物に出来たんだから。」
「ふふ。」
「はは。」
俺がオトコからスイっと出る瞬間、ありがとう、という呟きが聞こえたような気がした。
ミユキちゃんは再びお城の向かいのカフェで珈琲を飲みながら待っていてくれた。
「お疲れさま。うまくいったみたいね。」
さっきの二人が強く抱き合いながら歩いていく。
「まあね。でも、俺はほとんど何もしなかったよ。感情と身体をコントロールしたのは、ムリヤリ部屋に連れ込む所までさ。そしたら彼、覚悟を決めたんだ。あとは見てただけ。」
「キッカケが必要だった、ということ?どちらにも。」
「そうだと思う。」
「ね、他の男の人に入ってするのって、どんな感じ?」
「んー、まあ似たようなもんと言えなくもないけど。最近ぜんぜんしてないからなあ。ねえミユキちゃん、それ思い出したいから、普通にしよう…」
「それはイヤ。」