鏡-1
俺は廊下を歩いている。走り出したいのを必死でこらえ、ゆっくりと。一つのドアの前で立ち止まった。鍵を開けて中に入ると、そこは全く見知らぬ部屋だった。
壁際の大きな鏡の方を向いた。そこに写っていたのは俺ではなく、隣の部屋の女の子だった。
俺は、いや彼女は半袖のTシャツを脱ぎ、ブラのホックを外すと、肩紐をずらして床に落とした。服の上からの印象よりも大きくハリのある乳房がプルン、っと揺れた。
鏡に写った自分の姿をみつめている女の子の息が荒くなっていく。そして、両方の手のひらで柔らかな膨らみを持ち上げるように撫で上げ、コリっと固くなっている敏感な先端を、指先でギュっと強くつねった。