切恋−決−-3
「どうよ、バイトは。」
「楽しかったーまさとさんのおかげかも!話しやすいし。1日あっというまだったよ」
「俺も、明日はやらないのか?」
「うん、本当は今日のバイト代で明日ぱーっと友達と遊ぶはずだったんだけどね。明日一日中暇だし、さすがにクリスマスまでバイトはねぇ。」
「ふーん、じゃあ海でも行くか?」
「海??この真冬に??それにまさとさん仕事は??」
「休みなんだなぁ〜だから今日仕事したんだけど。彼女もいないし。お互いフリーなんだから遊ぶか?」
「わーい、真冬の海かぁまぁ誰もいなさそうだし、ドライブ♪ドライブ♪」
「じゃあ明日1時くらいに駅で」
「うん!」
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なんか勢いでおっけぃしちゃったけどいいのかなぁ
でも、一人でいるよりかいいか、まさとさんとは話あいそうだし、翔のこと、考えなくていいし・・・・
そしてクリスマス当日
プップー!駅前にクラクションの音・・・目立つよまさと・・・・
「よっ!」
「こんにちは」
「寒くないか?それ」
「いいのいいの、若いから!」
「まぁいいけど。笑」
それからまさとの車で海沿いをドライブ
何もない真冬の海はすこし気分を沈ませた。でも、まさとといることでその沈みはなくなった
でも・・・・・どこかで翔があたしを呼んでる気がする
「愛?平気?酔った?」
「あ、ごめん、考え事!」
「そう?なんか大丈夫?昨日もだけどたまにぼーっとてるし。なんかあるなら話せ?」
「うーん、まさとはさ、人をどれくらい真剣に愛したことある?」
「いきなり深いなぁ。苦笑 どれくらいかぁ・・・なにもかも捨ててもいいって思ったことはあるな」
「なにもかも?」
「うん、俺が学生の頃、まぁ世間で言う不倫ってやつよ。旦那いる人好きになって。俺はもう大学やめてでも働いて、その人と生きていきたかった。でもやっぱりさ、相手はそこまで本気じゃないもんなんだよな。あっさりふられてさ。旦那に戻っちゃった。まぁ遊ばれたんだよな・・・・それがいままでの最初で最後の本気かも。」
「・・・・。男の人がなにもかも捨てれるのって本気のとき?」
「うーん、やっぱり男って泣いてすがったり毎日電話したりとかして、いかないでってなかなか言いにくいもんだろ、だからやっぱり男として出来るのは今あるすべてを投げ出してもそいつと一緒にいたいって思うよ。それが本気っていうか、できる精一杯の表現だと思う。でもそれって女にとっては重いのかもな。」
「・・・・重いって言われたら、つらい?」
「・・・・・・そりゃな。」
泣きたくなった。確かに翔を突き放したかった せめて、あたしをすぐにでも忘れられるように