雨の訪問者-5
夢中になってそこをこじ開けようとしている彼女の手にネバネバしたものが纏わりつき始めた。
「そこの少し下の部分も何かして欲しそうだよ。」
「うん…そうなの。でも、片手は体を支えているから両方同時は無理だし。」
「そうだな。そうか、もう一度仰向けになってよ。」
文香は指を引き抜き、言われた通りに仰向けになった。
「右膝だけを上げて自分で抱えて。そう、そんな感じ。もう少し開いて。」
「こう?」
「うん、それでいいよ。そのままでいてね。」
俺は文香の股間に顔を近づけていった。
「ガ…。」
思わずのけ反ってしまった。
それを見て彼女は足を閉じてしまった。
「ごめん、臭い?」
「そうじゃないよ。余りにもメスの匂いが強烈でさ。ガーンと来た。」
「メスって…。」
「それだけ君が本気で欲情してるって事だよ。むしろ好ましい。さ、もう一度その素敵な香りを嗅がせてよ。」
「ええー、恥ずかしいよ。」
「さっきまでのは恥ずかしく無かったの?結構スゴいことしてたよ。」
「もう!」
文香は少し拗ねたような表情を見せながら、抱え上げた右膝を外側へと開いた。再びその部分が丸見えになった。
「ねえ…私のここが…。」
「もうガマン出来ないんだね、早く欲しくて。」
「…。」
ジュクジュクに涎を垂らしている。俺はもう一度顔を近づけた。文香が期待に満ちた目を閉じた。
「舐めちゃっていいんですか、奥さん。」
文香がパっと目を開き、困惑したように眉根を寄せた。自分の立場を思い出したのだ。
「そんなこと…このタイミングで言うんだ。」
「このタイミングだからさ。」
「どうして…。」
「君はされてはいけないことをされようとしている。それを分かっていながらも舐められたいかい?」
文香が再び目を閉じた。強く。
「分かってるよ。でも…ここが…もう、ガマン出来ない!」
「じゃ、するよ。」
「うん…。じゃなくて、ダメ、してはいけない、されてはいけないの。」
俺は舌を伸ばした。もう数センチでそこに接触する。
「ああ、ダメ、そんなところにそんなこと。ああ、ダメだってば。やめて…。」
構わず舌をベロリと這わせた。
「うう…ダメ…だってば。あはあ…。」
閉じようとする文香の太腿に手を這わせて押し広げ、なおも舐め回していると、文香のその部分にある変化が現れた。
「ねえ、茂みの中から何か出て来たんだけど。」
快感に溺れそうになるのを必死で堪えている文香が少しだけ目を開いた。
「小っちゃくて可愛らしい、蕾みたいなやつ。」
もちろんそれが何かなんて知っているが、わざとそんなふうに言ってみた。
「これ、どうする?放っておく?それとも…」
「噛んで!ああ、そんなもの、噛みちぎって!」
かなり錯乱している。
「痛いよ、そんなことしたら。」
「いいの、酷いことをして!私は夫がいるのに他のオトコにカラダを弄らせて悦んでいるのよ。罰を受けなきゃ…。きゃうぅ!」
本当に噛んでやった。文香はのけ反り、顎をガクガクさせている。
俺が歯を放すと、ドスンと背中が床に落ちた。
「ハァ、ハァ、…。」
「それみろ。とんでもなく痛いだろ、こんなとこ噛まれたら。」
指でピーンと弾いてやった。
「はうぅ…。」
文香の谷間からは粘り気の強い液体がドロドロと溢れ出し、床にまで落ち広がって湯気を上げている。あまりにも強い快感刺激に悲鳴をあげつつも、その部分はもっと乱暴に責めたてられることを望んでいるのだ。
俺はその粘りつく液体を中指にしっかり絡ませ、文香の井戸に突き立てた。
「あは…。」
彼女が期待を込めた声を漏らしたのを確認し、中指を一気にズブリ、とめり込ませてやった。
「はううううぅ!」
長くて美しい黒髪を振り乱し、上下両方の口から涎を垂れ流している文香の表情を観察しながら、中指をゆっくりと動かした。
「うう、ううぅ!」
文香は腰をくねらせ、激しく尻を振ってきた。
「そうか、こんなもんじゃ罰にならないんだね。」
ガクンガクン、と大きく頷く彼女の顔は、すでに恍惚の境地を越えようとしている。
「じゃあ、たっぷり罰を与えてあげるよ。」
中指を穴の中で激しくこじりながら高速ピストン運動を加えた。
「あはぁあぁあああ!もっと、もっと、もっと罰を与えてぇえぇ!こんな穢れたオンナのカラダなんか、ブチ壊して下さぃい!」
正気を失っている。夫以外のオトコにカラダの快楽に引きずり込まれ、罪悪感と快感がもはや不可分に融合し、罰を受けたいのか快感を貪りたいのか自分でも区別がつかなくなっている。ただ一つはっきりしているのは、カラダを乱暴に痛めつけられたいという衝動のみが文香を支配しているということだ。
俺は、左手の中指で文香の尻の穴をほじくり返し続けながら再び小さな突起に噛みついた。さらに、右手の爪で谷間の淵のブヨブヨをつねりながら力いっぱい引っ張った。
「あ、あ、あ、あ、あ…。」
文香はもはやまともに声も出ない。苦痛と快感と悦びと悲しみともう後戻り出来ない甘美な恐怖と安らぎと震え。