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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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狂愛者の最後-7

彼はあの後何を想ったのだろうか。

「大丈夫、彼ならば。」
「うん、でも私は少しだいじょばなかったかな。」

本当に肝が据わったわ…。

本当は彼の家に足を運び様子を、いや心情を知りたかった、けどあえてそんな気にはなれなかった、そうっとしてやりたい、とも言えるが。

学校で様子を伺う事も出来るが奇しくも今日から祝日あって三連休、故に私と彼は商店街をブラブラしている。

「風馬君は、知ってたの…最初からこうなるって。」
「…いや、そんな訳ないじゃん。」
「ならどうして。」
「んー、必死…だったかなぁー。」
「えぇー。」
「でも信じてた、佐伯君も…それに稲葉さんの事だって。」
「風馬君。」

二人に付きまとわれて不安な時、彼は言った「二人に根っからの悪意はない」と。

「もうじき高二も終わりかぁー。」
「大丈夫、よね?」
「うん、信じよう僕らで…。」
「…そう、だね。」

そして私は彼と手を繋ぎ買い出しへと出掛ける。

次回、67話へ続く。


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