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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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狂愛者の最後-2

化け物でも見るような目で自分の店に目を釘づけにする母。

「お母さんっ!」

私はすかさず動揺する母に寄り添い。

「…これは、酷い。」

母の目線の先を深刻な顔で見つめる風馬君。

その先の光景はとても目を疑う物だった。

きちんと陳列された品物である野菜や果物が床に散乱し、天井に吊るしてある売上金の入ったざるが空っぽになっており。

何より壁にスプレーである奇妙なメッセージが落書きされていて。

それを目にした瞬間はっとして。

「とにかく元に戻そう!」

その凄まじい現場に凍り付く私達を他所に彼は憶する事なくその現場へ一歩歩みより店の復興に勤しむ。

「許せない……。」



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