温泉旅行-1
東京駅で待ち合わせた美奈子はドレススカートにオープンパンプスを併せて、大きめの麦わら帽子をかぶって僕を待っていた。遠目に見ても綺麗な女性だった。通り過ぎる人混みと僕を待ち続ける美奈子をしばらく眺めてこれまでを確かめていた。
美奈子は気配りができる元人妻の28歳だ。底の高いパンプスを履くと僕とあまり身長が変わらないだろう。細くもなく太くもない脚は綺麗に手入れされてスカートを好んで着こなす女性だった。化粧は少し濃い方だとは思う。それでも28歳の素顔は僕と同い年と言われても信じてしまうほど張りを保っていた。
顔立ちはお嬢様のような童顔ではなく、どちらかというと元ヤンキーですと言われても納得してしまうような綺麗なはっきりとした顔立ちだった。笑うと目尻に少し皺ができる可愛らしい笑顔を見せる美奈子だった。
料理は流石は元専業主婦と唸らせるほどに美味しかった。SEXはエロい身体で従順に僕の求める行為に従ってくれていた。
何も求めるものは無かった。
間違いなくいい女だった。
「美奈子さん、凄い綺麗ですよ」
「ちょっと、遅いわよ」
美奈子は笑いながら僕の腕に手を絡めて歩き始めてくれていた。