さいかいはさいかいはつビルで-2
どうしても、成績が追い越せないみんと。僕はその苛立ちから、たびたびみんとを襲ったんだ。
襲ったっていっても、おさえこんで下着を脱がせて、股間をいじったり舐めたりするだけだった。
僕には狙いがあった。エッチな快感に夢中になったみんとが、勉強にミが入らなくなって成績を落としてしまう、って狙いが。
「あれ……」
みんとの声に僕は「今」に引き寄せられた。
「どないしたん?」
僕は言いながら気がついた。ゆう子チャンが、僕の腕の中で眠っていたんだ。
みんとが僕の腕から ゆう子チャンを移そうとしたのを僕は止めた。
「ええやん……家まで抱っこして行くから。」
みんとは、もう僕が知ってる団地に住んでなかった。
再開発ビルにくっついてる高層住宅の5階に、みんとは引っ越していたんだ。
「5階やのに、景色ええな。」
「うん、新しいハハがそこそこエエ家の人やから、ゆう子が産まれるとなったら、いろいろ支援してくれたみたい。」
僕の腕からゆう子チャンを抱っこした みんとは別の部屋に入っていった。僕はさっきからみんとの言葉が気になっていた。
(『新しいハハ』か…… まだ距離があるんかな。)
別の方向から足音がした。僕はそっちを見た。
「ええッ?」
みんとが真っ裸で立っていた。みんとの腕には、真っ裸のゆう子チャンが眠っていた。
僕は足の力が抜けて、フローリングの床に座りこんでしまった。
「みんとサン……どないしたん? アカンやん。」
みんとは笑っていた。
「アカンのはおまえの方やん。ウチへ来たんやったら、ウチのルールにしたがって、パンツも脱いでハダカになりいや!」
僕はうまく立てず床にへたりこんだまま、服を全部脱いだ。
みんとは僕の前にしゃがみこんだ。僕は、みんとの脚と脚の間に見える、黒い毛にふちどられた肌と肌の合わせ目に目が吸い寄せられていった。
みんとはそこを軽く指でさぐった。
「言うとくけど 私、バージンやからね。それに、」
みんとはゆう子チャンの腰を支えながら、脚を軽く広げた。
「ここは正真正銘の、エクストラバージンやからね。」
みんとが示した 可愛いゆう子チャンの股間。僕の眼は焦点を固定されてしまった。
これって、「性器」なんて名前で呼ぶ場所なの?
こんな、純粋な場所が「おまんこ」とか「ワレメ」とかで呼ばれたりするだけで、何より僕が見ているだけで、汚れてしまいそうな思いがする。
そして、そんな思いがしながらも、ゆう子チャンの純粋な場所を見つめながら 僕は淫らな画像を見た時と同じ反応を、自分の股間に感じていた。