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人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』
【サスペンス 推理小説】

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020.『投票の方法』-1

 ――――ダイニングルーム


小田切 冬司
「おかえり、みんな」


竜崎 圭吾
「おう」


道明寺 晶
「都丸はいなかった」


小田切 冬司
「そっか…………。
 それじゃあ、収穫はゼロ?」


道明寺 晶
「まあ、やっぱりあのモニターの部屋と繋がってたことくらいだな」


乃木坂 朔也
「そうだな。犯人もいなかったし」


有栖川 直斗
「ああ」


筒井 惣子郎
「小田切、目黒、いいか。
 休憩に入る前に伝えたいことがあるんだ」


小田切 冬司
「うん」


目黒 結翔
「……なんだよ?」


筒井 惣子郎
「今日の投票なんだが、やはりさっきアキラが提案した方法で試したいと思う」


小田切 冬司
「うん。俺もそれがいいと思うよ」


道明寺 晶
「そこでだ、今日は、俺と朔也で票が割れるようにしてほしい」


目黒 結翔
「……いいのかよ?」


乃木坂 朔也
「ああ、大丈夫」


竜崎 圭吾
「……一番危険なのは惣子郎なんだぜ?
 なんてったって」


筒井 惣子郎
「ああ。用心棒に守って貰う役は、俺が引き受けた」


目黒 結翔
「まま、マジかよ!」


筒井 惣子郎
「ああ。6時の集合で改めて伝えるつもりだ。
 とりあえず、いったん解散しよう。
 なるべく一人にならないように、みんな、休もう」


有栖川 直斗
「正直、疲れたわ」


目黒 結翔
「そうだよな……」


小田切 冬司
「部屋が狭いから、二人ずつが限度だね。
 俺は目黒くんと一緒に休むよ。
 筒井くんは竜崎くんとでしょ?」


筒井 惣子郎
「ああ、圭吾、いいか?」


竜崎 圭吾
「もちのろん」


筒井 惣子郎
「……古いぞ」


竜崎 圭吾
「うるせー」


乃木坂 朔也
「……俺らは三人で固まるか?」


有栖川 直斗
「ああ」


小田切 冬司
「あ、アキラ。間宮さんから伝言なんだけど」


道明寺 晶
「どうした?」


小田切 冬司
「……白百合さん、一人でいるみたいなんだ。
 間宮さんが顔だしてあげてって」


道明寺 晶
「…………そうか」


目黒 結翔
「し、白百合、本当にすげー落ち込んでて……。
 悔しいけど、お前……側にいてやれよ」


道明寺 晶
「目黒…………」


有栖川 直斗
「…………行ってやれよ、アキラ」


乃木坂 朔也
「俺らは二人で休むよ。
 美海のことは、任せたからさ」


道明寺 晶
「……ああ」


筒井 惣子郎
「それじゃ、また、6時にな」





【残り:16人】


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