監禁-1
放課後、部活を終えた藤川紗央里は
妹、香央里と待ち合わせショッピングをするため
駅に向かっていた。
「ちょっと遅くなっちゃった。近道して行こう」
いつもは通らない道を急いだ
「あのう、すいません」
声のする方を見ると、サングラスに
ニット帽の男が立っていた。
「駅に行く道はどちらですか?」
「あぁ、それなら今から駅に行きますから
ついて来て下さい」
男の先にたって歩き始めようとした
瞬間、後ろからハンカチを口に当てられた
「ん、ん、ん」
抵抗するも相手は男、力で敵う筈もない
暫くすると薬品の臭いが・・
クロロホルムだ。気づいた時には体の力が抜けて
その場に倒れこんだ。
男は紗央里を抱き抱えて近くに停めてあった
車のトランクに紗央里を入れて、
その場を走り去った