『茜色の空に』-5
カーテンを少し空けて夜景を眺めたりして過ごしていると、しんちゃんが出て来た。
バスローブ姿にドキッとなる。
「お待たせ。」
「ううん。」
「こっち、おいで?」
ベッドに座ったしんちゃんは、私に隣に座る様に自分の横をポンポン叩く。
私ってば、こんなにしおらしかったっけ?などと自分に悪態をつきながら、大人しくしんちゃんの隣にちょこんと座る。
「明香さん、」
呼ばれてしんちゃんの顔を見つめ、次の言葉を待つが、なかなか出て来ないので、
「何?」
と、催促する。
「・・。付き合って下さい。」
「え?」
「いや、何か、酔った勢いとか、飲んで成りゆきで、みたいに思われるの、嫌だし、ちゃんと言わないのにそうゆう事するの、何か嫌だしっ・・。」
何故だか慌てて言うしんちゃんがとても可愛くて、とても愛おしくて、そして胸が高鳴った。
「・・私で良ければ。」
何だかプロポーズの返事みたい。急に可笑しくなって、二人でプッ、と吹き出す。
「明香さん、有難うっ。大好き!」
私をぎゅっと抱き締めて、又口づけをかわす。
舌を絡ませ合いながら、ゆっくりとベッドに倒れる。
「明香・・さん・・。」
しんちゃんの右手が、私の左胸をまさぐる。
「ふっ・・。んっ・・。」
それだけで甘い声が出てしまう。
なおも唇を合わせながら、右手をそのまま私のバスローブの中へ忍び込ませる。
先端の突起を、指や手の平で優しく転がす。
「・・ぁ・・。ん・・。」
堪らず声を上げると、しんちゃんは、
「明香さん・・。愛してる・・。」
と、私の耳もとで囁いて、バスローブの胸元を剥ぎ取り、顔を胸に埋める。
「はぅっ・・!」
手の愛撫ですっかり膨れ上がった胸の先端を、しんちゃんは口に含み、舌で転がす。
そうしたかと思うと、膨らみ全体を舐め回す。口で攻めながらも、両手も突起を刺激し、優しく揉みしだしていく。
「・・だ、駄目・・。」
もうそれだけで限界が来そうだった。
「・・駄目じゃないくせに。」
今まで聞いた事のない様な低く、甘い声で囁くしんちゃん。
そしてそう囁くと、左胸をいじめていた右手を、私の下腹部へ滑らしていく。
「あっ・・!・・ゃっ・・。」
私の下腹部はもう既に濡れそぼっていた。恥ずかしさのあまり、脚を閉じる。
本当に恥ずかしい。どうしよう。