投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

光の風
【ファンタジー 恋愛小説】

光の風の最初へ 光の風 44 光の風 46 光の風の最後へ

光の風 〈聖地篇・序章〉-14

「私の名は沙更陣(さざらじん)王の側近を務めています。」

丁寧なお辞儀に、リュナは反射的に頭を下げた。カルサは沙更陣と名乗る男を見たまま、行く末を見守る。

「奥で王がお待ちです。案内しますので、どうぞこちらに。」

沙更陣は背中をむけ奥に向かって歩きだした。噴水が遊ぶ道を進んでいく。

「王って、御剣を束ねる守麗王(しゅれいおう)の事?」

リュナの問いかけにカルサは予想外で固まった。リュナは不思議そうにカルサを見る。

「驚いた。守麗王の事を知ってるのか。そうだ、今からオレたちの頭に会いに行く。」

そう言ってカルサは歩きだした。リュナもすぐに続く。

御剣の総本山。二人の足は彼らの王のもとへ向かっていた。


光の風の最初へ 光の風 44 光の風 46 光の風の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前