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電脳少年の驚愕
【鬼畜 官能小説】

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欲望-1

真っ暗な部屋に光が灯る。

それは直径6センチ程の太い深紅の蝋燭の炎。

「灼熱の口づけ」

その揺らめくほのかな光に幼い少年の横顔が浮かび上がる。
濃く長い睫毛の瞬く中に妖しく光る、どこか儚げな虹彩を持った瞳は深く澱み、少年の不安と期待を映し出すように危なげに揺れている。
少年の横たわるベッドの傍らには26インチのディスプレイが光り輝き、その画面には虹色の海月が遊弋していた。
誕生と崩壊を繰り返すセル・オートマトン。

紅い滴が少年の淡い桜色の乳首、数センチ上に落ちると、一瞬の灼けつく痛みが走った直後、背筋を震わせる快感が走り抜ける。

二滴目、三滴目。そして四滴目。

「ん…………んッ……アアッ」

五滴目に少年の幼い唇からはしたない声が漏れる。

滑らかな喉が反り返り、白い頤は空を彷徨い、左手はシーツを掴んだ。
陰茎がみるみる起き上がり、膨らんで行く。

少年の無垢な幼い双丘の谷間からは、子供の腕ほどもある異物が突きだしていた。
米国製の特大ディルドーは双頭。
秋葉原の怪しげな通販サイトで手に入れた不気味な淫具。
直径6センチ、カリの直径8センチを超える極太で、長さは30センチ。カテゴリーは「玩具」ではなく「SM愛好品」として売られている特殊な物だ。
そのとんでもない陽物を少年の肛門は深く飲み込んでいる。
挿入されたディルドーと交接した陰部には、滴るように透明な雫が光っていた。

灼熱の滴が落ちて少年の肌を灼くたびに、少年の肛門は食虫植物さながらに巨大ディルドーを締め上げ、躯の奥に誘うように咥え込む。
薔薇色の唇から真珠と見まごうばかりの美しい歯が覗き、甘い吐息と共に一筋の涎が顎を伝う。三日月のように弧を描いたアーチ眉が切なそうに歪み、虚ろな瞳が紅く、妖しく輝いた。

戦慄く右手で「灼熱の口づけ」を握ったまま、左手の指は強張った陰茎を弄び、そのガラス細工のような細い腰は波打ち、ディルドーを飲み込む動きと合わせて淫靡なリズムを奏でる。
こみ上げてくる快楽に溺れる少年の半開きの淫らな唇から幼い舌が覗き、その瞳に映り込んだ電子の海月は銀色に輝き、踊る。画面にレイヤーして23:42の文字が反転を繰り返した。

潮の満ちる予感を帯びた悦楽。抑えきれずに漏れ出る嬌声。少年は細く華奢な腰を弓なりに反らし、訪れようとする絶頂に期待する蕩けきった表情を惜しげもなく晒した。
躯の中を駆け抜ける断続的な刺激に蝋燭を持つ右腕は震え、さらなる灼熱の飛沫を振りまいて少年の白磁の躯に新たな紅い烙印を刻んで行く。

深夜の孤独で淫らな遊戯に少年が取り憑かれたのはそんなに昔のことではない。

少しの好奇心、ほんの少しの悪戯心、気楽なアクセス。
少年が友とする人工生命型検索エンジン「億度」の類い希なるサポート。
そのささやかな「非行」は、少年の中に潜んでいた悪魔を目覚めさせた。
「肉欲」と言う名の魔物だ。

律動は激しくなり、やがて少年はそのアッシュブリーチがかかった髪を振り乱し、涎を滴らせ、津波のように押し寄せるエクスタシーの予感に夢中になって腰を踊らせる。
仰け反った顎が左右に激しく揺れ、大きく開いた口から涎の泡を吹き。
少年は孤独な絶頂に登り詰めた。



「アッアッアッ!ア────────────アッッアアアアッ!!」



噴き出した濃厚なミルクは少年の髪や顔、胸に飛び散って少年を白く染め上げる。
断続する激しい快感に収縮した肛門からは巨大なディルドーが、ずるりと淫らな音を呟いて濡れたシーツの上に吐き出された。

絶頂が終わった後の開放感と充足感。手脚の隅々まで染みこんだ快楽は強い酒のように躯を酔わせ、その酩酊感と陶酔は麻薬のよう。

しかしこの麻薬には強い習慣性があった。

快楽が大きければ大きいほど、欲望はさらに深く、より強い熱狂を、より強烈な刺激を、より恐怖と戦慄に満ちた情交を飢え求める。

満たされない。全然足りない。

あの狂おしいセックス。本物の肉と肉が織りなす性交だけが可能にする、最高の悦楽が欲しい。
肌と肌を激しく摺り合わせ、舌と舌が狂ったように絡み合う、激しい交接の期待に満ちた時間が恋しい。
人間を棄て、ケモノのように求め貪り合う貧欲な情事が。
口の中に、喉の奥まで満たす逞しい肉棒が、躯の中に侵入してくる熱と強張りが、内臓を掻き乱す暴虐が、男に蹂躙される快楽が。

少年は虚ろな目を泳がせながら、脳裏に去来する妄想の中を彷徨う。
唇から真珠色の歯を覗かせて、小さな舌から溢れ出す欲望の言葉を呟いた。



ああッ!セックスしたいッ!誰とでもイイッ!本物の、生のっ、ぶっとくて熱くて凄っごいのを入れて欲しいのッ!お口にも、お尻にも。いっぱい、いっぱい犯して欲しいッ!男の子のお尻だってキモチイイもんっ。オマンコなんかよりずっとずっと美味しいもんっ!顔だって女の子より綺麗だし、躯だって柔らかくて抱き心地だっていいよ?どんな変態な事だってしちゃう肉のメイドさんだって出来るもんっ!ああっ、誰でもいいのっ。ボクを犯してっ!



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