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電脳少年の憂鬱
【ショタ 官能小説】

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The depression of kira-5


ディスプレイには虹色のオートマトンがその生と死を繰り返し、ベッドの上の白い裸体を照らす。まるで飢え乾いた獣の姿をした少年の艶姿は、欲望にまみれていても美しい。

今夜もキラはバイブと格闘する。
回を重ねるごとに快感は倍増し、狂おしいほどに求め、淫らな遊戯に夢中。
陰嚢が空になっても、その抽送が痛みになっても、キラは逝き続けた。

臆病で、世間と交わることを嫌っていた少年は、その際限ない性の欲望のためにネット通販を利用するのに躊躇わなくなった。
ネットのアダルトショップで買い足したローションの大瓶はもう三本を超えているけれど、切らした時にはローションなしで励む事も。
どこから分泌されるのか、キラの直腸の中には淫らな汁が纏わり付くようになり、乳首は触れれば痛いほど勃起してしまう。なにげない衣擦れが性感になる。そんな躯の変化をキラは歓迎し、求め、受けいれた。
だって、気持ちいいから。幸せになれるから。嫌なことは全部煙のように蒸発してしまう。

時折、快感に耐えきれず自分の肩に噛みつくと、快感がいや増すのは何故だろう?
痛みが性感とないまぜになって、蕩けるように甘い。
痛めつけられる、虐められているという被虐感が陶酔を誘う。

これって、ひょっとして「マゾ」ってやつ?嘘、ボクが?

そういえばネットの商品の中にはキラの理解を超えた物も多い。
「調教用・クロコダイル鞭」ってなに?「灼熱の口づけ・赤色低温蝋」って何するの?
「愛玩用首輪・各色あります」って。
首輪。愛玩用。動物。家畜。奴隷?
「アヌス名器製造・普段から入れておくだけ・ベンガル産媚薬ディルドー」
意味は解らないけど、もの凄く卑猥で罪深い雰囲気が爆発している。

キラはその正体の知れないアイテムに次々にチェックを入れて送信した。



「クラン「グラマル」メンバーやらない?」
「いや、スカイプ無いし」
「クランマッチミッションだけでもいいからっ」

キラはとんでもない環境を持っていても、ゲームは苦手だ。
かつてはゲームこそヒキコモリの必須アイテムであり、閉じられた愉悦であったのに、現代のゲームはSkypeやDicordといったコミュニケーション・ツールがなければ語れない。
会話やじゃれあいが苦手な人間はハブられる。
もちろん閉鎖系のゲームだってあるけれど、それではますます追い詰められてしまう。共通の話題にならないからだ。人間関係が作れない。
キラと似たような、というよりもっと追い詰められた人々のコミュニティだってある。でも、そこの住人はあまりにも暗く、陰湿。繊細なキラには耐えることが出来ない。

「そういえば……天羽ってゲームするのかな」
「いやー、するっしょ。マイ☆デコレインボーウエディング」
「あはは、ははっ!お化粧は念入りにねっ」

ごめん。ボクすっごく忙しいの。

そしてキラはつむじ風のように家へ帰る。
部屋のバブルジェットの風呂にはあっという間にお湯が一杯になった。
「あれ」をする時の前の入浴。それは全身の血行を良くし、感覚は鋭敏になるし間接も肉も軟らかく解きほぐされるから。キラは時には一日何回も入浴を繰り返す。

濡れた身体もそのままにワークステーションのスリープを解除。SSDは瞬間的に立ち上がり、個人サイトに繋がりDL済みの動画が走り出す。
ねっとりとした猥雑な光景はあの動画だけではなく、推論できるサイトが連続的に開いた。
そして、キラの手には最初に手に入れたパールホワイトのバイブが可愛くなるほどの獰猛なディルドーが握られていた。



今夜も最高。昨日より、いい。どん、どん、良くなるっ。この新しいのっ、太いっ。大っきいっ。ああっ、もう細いのじゃ満足できない。こんなに広がるから。どんどん飲み込むの、ボクのお尻。ふふふっ、食欲旺盛っ。食べても食べてもきりがないの。ああっ、これに栄養があったらボク太っちゃう。もう完全に肥満する。でも、これじゃあねっ。でも、太った訳じゃないけど、なんか丸くなる?っていうか、肩とか腰骨とか柔らかい感じ。なんだかどんどん女の子。これ以上だと完全女子。でも、ロリコンだってボクでいいじゃない?肉の穴、あるから。ああっもっと強く、深く、激しくっ、するっ、するのっ!



ネット通販で手に入れた米国製のディルドーは肌色の棍棒のよう。
それを前と後から両手で掴み、内臓の奥深くに沈み込め、引き出し、嵌める。
出して、入れて、捻って、突いて、叩き込む。
勃起した陰茎を振りながら、キラは打ち寄せる快楽に溺れて行く。
アヌスは毎日にわたる淫らな遊戯と、普段学校に行っている時も入れっぱなしにしているベンガル産の媚薬ディルドーの効果か、より柔らかくなって太いディルドーをも軽々と飲み込むようになった。


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