忘れられない夏の日の始まり-3
海の近くの、電車の駅も遠い、自然しかないような所。
おばあちゃんの家です。
今はおばあちゃんも住んでいないけど。
でも大きな家。
農業をしていた家で、大きな家と、離れて小さめの家とに分かれていましたけど、大きな家は古い家で、莉音は昔から小さめの家が好きでした。大きな家は古いし、少し怖かったから。
親戚のおじさん、おばさん、いとこ、お母さん、全部で11人集まりました。
大人は5人、子供は莉音も入って6人いました。
莉音が1番お姉さんで、中学生の男子が2人、小学校低学年の男子と女子が1人ずつ。
親戚の集まりっていうより、子供達の夏休みの思い出作りの旅行みたいな感じでした。