碧の授業(後編)-1
体位を変えて、碧は俯せになって背後から誠に抱きかかえられる。
「お尻突き出して。さっきより高く」
「ん、ん。こう?」
白桃のような瑞々しい双丘が高く掲げられる。
その中心にはすでに一度使われたアヌスが、桃色の肉を剥き出しにして物欲しそうに口を開いていた。
「Be a good boy、いい子だ、碧」
「ん、いれてっ」
幼児から少年になったばかりの肉体を蹂躙するという、背徳的な悦びに猛り狂った肉塊を、涎を垂らした淫花は苦もなく飲み込んでいった。
愛はまるで熱湯を腹の中に注ぎ込まれたような錯覚にとらわれる。
圧倒的な膨満感に満たされた少年は、誠の突き出す動きに合わせて腰を使い始めた。
「さっきより、すっ、ごっ、いっ」
「碧の中もトロトロで最高だよ」
「うふふふうっ、ボク、タダレタたジョーヨクに夢中なのっ」
「難しい漢字だね。勉強しましょう」
誠の下腹と、碧の尻たぶがリズミカルなビートを刻む。
腸液やカウパー腺、さっき放出されたばかりの精液が泡となり、交接の淫靡なメロディーを奏でる。
誠が抽送を休むことなく続けながら、交接している肉の隙間に指を差し込んだとたん、碧は悲鳴を上げた。
腸内に潜む小さく硬くなった「しこり」を探り出した指が、容赦なくグリグリと攻め立てる。
「ダメッ、そこ、ダメッ!」
ビクリッ、ビクリと電流に打たれたように碧の躯が跳ね、そのたびに淫門は滾る肉塊を搾るように握りしめた。
「ここはね、『前立腺』って言ってね。碧の急所なんだよ」
「すっごいのっ、ビリビリなの。ダメ、おかしく、おかしくなるっ」
「本当はもっと虐めて欲しいよね?」
「ん、ん、ん、してっ!」
抽送はエンジンのように加速し、指は前立腺をこれでもかと掻きむしった。
狂おしい快楽は、長い長い甘美な絶頂へと登り詰める。
「Give me ! Give me sperm !たくさんっ!あ、あ、あいっ! I'm coming ! ちょうだいッ!」
汗が飛沫となってシーツを濡らし、少年の髪の毛が鞭になって背中を打つ。
「アッ!アッ!アッ!アーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ、ああんっああっ!」
獣のような唸り声と共に、誠は大量の精液を膨らみきった怒張から吐き出し、碧の内臓の奥を灼く。
躯の中に噴き上がる熱に恍惚としながらも、少年もまた陰茎を振り回しながら、白濁したミルクを何度も何度もシーツに振りまいた。
かなりの豪雨になった空は暗く澱み、雨音はピンクノイズとなって部屋の静謐さをひときわ際立たせていた。
「碧、良かったの?」
うっすらと開いた瞳は睡たげで、怠そうに指でシーツをたぐり寄せる。
「んん、良かったの。すごく」
「満足してる?」
「んー。だーいまんぞくっ」
「英語のお勉強で」
「What are you favorite my body ? 」
「I love all of you、だよ、碧」
桜の花のような唇をにっこりと、三日月の形にして碧は笑った。