碧の授業(前編)-2
「碧はインランだね」
「んー、ボク、bitch」
「英語の勉強を続けようか…Let's get to fuck, shall we ?」
「いえーす、I'm be glad to もっと」
「いい子だ、碧」
誠の差し込んだ舌に碧の幼い舌が応え、のしかかる逞しい背中に少年の華奢な腕が巻き付く。
「あんッ、センセ、おっきくしてるっ」
「碧が欲しいってヨダレを垂らしてるんだよ」
「ボクの、いい?」
「そりゃもう、さいこー」
「ん。ボクもサイコー」
碧は悪戯っぽく誠の頬にキスをする。
すぐに誠は貪るように碧の唇に差し込み、碧は子供とは思えない「大人のキス」で応える。
それは淫らでセクシーなフレンチキス。深く戯れるように舌と舌がダンスを踊った。
誠は碧の唇から首筋に舌を這わせ、淡い桃色の乳首を口に含む。
碧は誠の腰に手を伸ばし、硬くなった肉棒に厭らしく指を絡めた。
「わあっ、どきどきするっ…My heart is beating, Nowっ!」
「ふふふ、I'm sure, I can make you happy」
「そ、そうしてッ」
二人はベッドの上で逆さまになり、お互いのペニスを頬張る体位に。
「これ、シックスナイン、だよね?」
「Suck my penis.」
「ん。センセの舐めるのっ」
子供には大きすぎる肉塊を、碧は舌を踊らせて口に含み、覚えたばかりの性技に熱中した。
しかし、誠も碧の硬く勃起した陰茎を亀頭から裏筋、果てはアヌスの襞まで可愛がってしまうので、せっかくの碧の口技も途切れがちだ。
「How dose it taste ? 」
「ん────、It's tastes sweetっ。あっまーいの」
瀟洒な低層マンションの庭から望む木々の梢が震え、大粒の雨だれが窓ガラスを叩く。
その庭には、浅黒い肌と白く華奢な肢体がお互いの肉を求め合う、淫らな光景が映り込んでいた。
体位を変えて、碧は俯せになって背後から誠に抱きかかえられる。
「お尻突き出して。さっきより高く」
「ん、ん。こう?」
白桃のような瑞々しい双丘が高く掲げられる。
その中心にはすでに一度使われたアヌスが、桃色の肉を剥き出しにして物欲しそうに口を開いていた。
「Be a good boy、いい子だ、碧」
「ん、いれてっ」
幼児から少年になったばかりの肉体を蹂躙するという、背徳的な悦びに猛り狂った肉塊を、涎を垂らした淫花は苦もなく飲み込んでいった。
愛はまるで熱湯を腹の中に注ぎ込まれたような錯覚にとらわれる。
圧倒的な膨満感に満たされた少年は、誠の突き出す動きに合わせて腰を使い始めた。
「さっきより、すっ、ごっ、いっ」
「碧の中もトロトロで最高だよ」
「うふふふうっ、ボク、タダレタたジョーヨクに夢中なのっ」
「難しい漢字だね。勉強しましょう」
誠の下腹と、碧の尻たぶがリズミカルなビートを刻む。
腸液やカウパー腺、さっき放出されたばかりの精液が泡となり、交接の淫靡なメロディーを奏でる。
誠が抽送を休むことなく続けながら、交接している肉の隙間に指を差し込んだとたん、碧は悲鳴を上げた。
腸内に潜む小さく硬くなった「しこり」を探り出した指が、容赦なくグリグリと攻め立てる。
「ダメッ、そこ、ダメッ!」
ビクリッ、ビクリと電流に打たれたように碧の躯が跳ね、そのたびに淫門は滾る肉塊を搾るように握りしめた。
「ここはね、『前立腺』って言ってね。碧の急所なんだよ」
「すっごいのっ、ビリビリなの。ダメ、おかしく、おかしくなるっ」
「本当はもっと虐めて欲しいよね?」
「ん、ん、ん、してっ!」
抽送はエンジンのように加速し、指は前立腺をこれでもかと掻きむしった。
狂おしい快楽は、長い長い甘美な絶頂へと登り詰める。
「Give me ! Give me sperm !たくさんっ!あ、あ、あいっ! I'm coming ! ちょうだいッ!」
汗が飛沫となってシーツを濡らし、少年の髪の毛が鞭になって背中を打つ。
「アッ!アッ!アッ!アーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ、ああんっああっ!」
獣のような唸り声と共に、誠は大量の精液を膨らみきった怒張から吐き出し、碧の内臓の奥を灼く。
躯の中に噴き上がる熱に恍惚としながらも、少年もまた陰茎を振り回しながら、白濁したミルクを何度も何度もシーツに振りまいた。
かなりの豪雨になった空は暗く澱み、雨音はピンクノイズとなって部屋の静謐さをひときわ際立たせていた。
「碧、良かったの?」
うっすらと開いた瞳は睡たげで、怠そうに指でシーツをたぐり寄せる。
「んん、良かったの。すごく」
「満足してる?」
「んー。だーいまんぞくっ」
「英語のお勉強で」
「What are you favorite my body ? 」
「I love all of you、だよ、碧」
桜の花のような唇をにっこりと、三日月の形にして碧は笑った。
雨足は速くなり、窓ガラスは小気味良い打楽器のように響き、部屋の中に響くボーイソプラノの嬌声を掻き消した。