桜と桃子と…-9
「あううっ…」
その瞬間、桜の女体に衝撃が走った。自分では何度も触れた部分。自分でする時は、今の遠慮がちな触れ方よりも強く弄ることもしばしばだ。まだ一番敏感な部分には触れられていないのにも拘わらず、大地に触れられたことが興奮の掛け算となり、自分でするよりも格段に感じてしまったのだ。桜の女の部分が熱くなり、興奮の証しが滲みだしてきた。
「こ、ここから出てるのか…」
大地はそのヌルミを指で確かめるように、遠慮がちに女淫の中を軽く撫で回した。
「あうっ、そ、そう…。も、もっと上の方も擦ってみて…もっと一杯出てくるから…」
「ここだな」
大地はピンポイントでクリトリスを刺激した。
「ああっ…そ、そう、そこ…お兄ちゃん…そこよ…」
お兄ちゃん
なんど夢見たことか。この状況で喘ぎながら言われたその言葉で、大地の興奮は益々高まってきた。
「さ、桜、ヌルヌルしてきたぞ」
「ああ…恥ずかしい…ああ…」
2人のやり取りを聞いていた桃子も限界だった。
「だ、大地、お姉ちゃんのここも変なの。2人を見てたら、あたしもヌルヌルしてきたの。あたしのも見て…」
上気した桃子は股間を隠すことなく、浴槽に入った。そのまま浴槽の縁に桜に並んで座ると、大地の前で足を開いた。大地の前に、男の目を惹きつけてやまない二輪目の花が開いた。
自分で擦り続けていた桃子の方も、桜と負けないくらいに濡れていた。しかし、大地から見た桃子の恥ずかしがり方は、その性格が示すように桜以上だった。ブルブルと震えて、両手で顔を被っている姿は、まるで泣いているようにも見えた。姉のことが大好きな大地は、少し心が痛んだ。
「姉ちゃん、恥ずかしいなら無理しなくていいよ」
しかし、大地は知らなかった。桜と卑猥なことを共有したことで、その性格がはっちゃけていたことを。恥ずかしいのは確かに恥ずかしい。しかし、実際に女体を震わせているのは、恥ずかしさよりも興奮からくる身震いの方が大きかった。
「いや…。お姉ちゃんにも恥ずかしいことして…」
すっかり大胆な性格になった桃子は、躊躇しかけていた大地の手を取り、自分のその部分に導いた。大地の指がクリトリスに触れて、桃子の女体には桜以上に快感の衝撃が走った。
「あああん」
自分の指では味わったことのない刺激と、女体の反応をさらけ出す羞恥で、桃子の意識は一気に飛びそうになった。
それを支えたのは、俄に芽生えた姉としての意識だ。ここで自分が気を失えば、せっかくの3人の楽しみを中断させることになる。姉としての矜持が快感に堪えさせた。
「ああっ、ああっ、大地の指が…、ああん、嬉しいよぉ…」
桜の耳元に、桃子の淫らな喘ぎ声が聞こえた。桜のその声も桃子に届いているはずだ。
桜は隣で派手に喘ぐ桃子の様子が気になり視線を向けた。一方桃子も示し合わせたように、桜に視線を重ねてきた。
「桜…」「お姉ちゃん…」
潤んだ目の姉妹は、どちらともなくトロンとした顔を近づけると、お互いの唇を重ねて舌を絡ませた。自然と相手の胸に手が伸び、お互いの張りのある胸を揉み合った。
キスをしながら快感に呻く姉妹を前に、大地のソレは、今までにないくらいにそそり起っていた。
我慢できなくなった大地はその場で立ち上がり、キスをする2人の口許にソレを差し出した。熱い存在感を頬に感じた姉妹は重ねていた唇を離すと、大地のソレを挟むように、左右からペロペロと舐め始めた。
その硬さと熱さに興奮した姉妹は、互いの淫部を擦り始めた。事前の約束ごとで、初めに2人で舐めて、あとは交互に口に咥えると決めていた。まずは桃子から。
(大きくて熱い…)
初めにソレを咥えた桃子は、思っていた以上の存在感に驚いた。その一瞬の戸惑いが、大地にとっては焦らしとなった。もどかしくなった大地は、快感を得ようと腰を振ってしまった。
「むううっ…」
口内の奥まで到達しそうな動きに驚いた桃子は、一瞬、口を堅く閉じかけた。しかし、事前に桜と口でする時の注意事項は確認し合っていたため、大地のソレに歯を立てる失敗を回避することができた。
ほっとした桃子は、改めて桜と事前に確認しあった注意事項を思い返した。