桜と桃子と…-10
「お姉ちゃん、エッチする時って、こんな風にお兄ちゃんのオチンチンも舐めるんだよね」
上気した桜が、フェラチオシーンが描かれたマンガを桃子に見せながら言った。
(大地のオチンチン…)
ソレを口に咥えて奉仕する。
姉が弟にすることでも、妹が兄にすることでもなかった。その常識外れの背徳的な行為は、本来ならば想像することさえ許されないことだ。
しかし、そう思えば思うほど、のめり込んでいくのは人の常だ。せめてオナニーの時に想像するくらいは許されるだろうと続けてきたが、実際の姉弟間ではできるはずはないと思っていた。
万一、それを大地に求めた場合、【気持ち悪いヤツ】と変態扱いされて、これまで以上に敬遠されることは必至。普段の大地が自分と距離を置くような態度をとっていたので尚更そう思えた。
しかし、それは取り越し苦労だったのだ。
てっきり毛嫌いされていると思っていた大地が、自分の使用済みの下着を隠し持っていたことを知った。大地が姉や妹モノで興奮し、マスターベーションしていることもわかった。
しかし、いくらそれがわかっても、自分だけだったら到底そんな行動に移せなかった。それを桜が変えてくれたのだ。桜と一緒に禁断の一線を越えること決めてから、数年間にわたる淫らな想像が現実になろうとしていた。
改めて大地のモノを自分が咥えることを想像して、桃子の全身はカアッと熱くなった。初めての大地への奉仕に失敗しないように、大地の本とDVDを見ながら、冷蔵庫から持ってきたソーセージを使って、桜と予習していたのだ。
「ほら、桜ここ見て、歯があたったら痛いんだって」
【妹モノ】によくみられる、歯にソレが当たって男が痛がるシーンだ。こんな風に、お互いに気づいた内容を注意しあった。
「お姉ちゃん、扱くときは強く握ったらダメって書いてあるよ」「見て見て、タマタマの裏が気持ちいいんだって」「やだ、この子、お尻の穴まで舐めてるよ。お姉ちゃんできる?」
こうしてオナニーを交えながら、大地が帰ってくるまで予習していたのだ。その予習は見事に功を得ていた。
大地の視線の下には、桃子と桜が自分のモノを交互に咥えて奉仕をしていた。
「んんっ、んんっ」
大地のモノを咥える桜が、同時に自身の敏感な部分を弄って恍惚の表情を浮かべていた。
「はあ、はあ、大地…、はあ、はあ」
順番を待つ桃子も積極的だった。進んで大地の乳首を舐め、片手で桜の胸を揉み、もう一方の手で自分の割れ目の中を擦った。
もちろん、その極上の奉仕を受ける大地も、手を伸ばして2人の胸を揉み、乳首を捏ねて喜びを与えていた。
「んあ、ああん、ううぐんぐ…、んんっ」
「お、お兄ちゃん、下も、下も…、あああん、ソコ、気持ちいいよぉ」
自分のモノに奉仕しながら淫らに喘ぐ姉と妹。その卑猥な光景を前に大地のソレは、一気に高みへと突き進んでいき、桃子の順番の時に頂点に達した。
「ううっ、姉ちゃん、イクよっ」
大地は桃子を気遣い抜こうとしたが、予習が万全の桃子はそれを赦さなかった。桃子は大地の腰に手を回して自分の顔に引き寄せた。
「うううっ、イクっうううう」
大地の第一射の激しい迸りが桃子の口内を汚した。桃子はその勢いの強さに目を丸くしたが、嫌な顔をせずにそれを受け止めた。
桜は大地がその素振りを見せた時に、桃子の顔の横に顔を並べた。射精の直前に、桜が物欲しそうに口を開けたのを見ていた大地は、このまま桃子だけに放出をするわけにはいけないと瞬時に判断した。大地は余韻に浸ることなく瞬時にソレを抜くと、涎を垂らして待っていた可愛い妹の口の中に突っ込み、第二射以降をその中に放った。
興奮が最高潮に達していた大地の第二射も、半端な量ではなかった。
桜はその量の多さと生臭さに目を白黒させた。射精の脈動が終わり、口から大地のモノが抜かれた途端、桜はその生臭さに堪えきれず、中に溜まった精液を吐き出そうとした。
しかし、恍惚の表情を浮かべた桃子が、それを美味しそうにゴクリと飲み干したのを見て思い留めた。桜は目をぎゅっと閉じて、桃子に負けじとそれをゴクリと飲み込んだ。
口の中の生臭さが、桜の意識に卑猥な行為の余韻として刻まれた。
(それほど嫌じゃないかも)
大地がそれを見て感激しているのがわかり、桜は大地が喜ぶことなら、なんでもしてあげられる自信が芽生えた。
大量に放ったばかりにもかかわらず、大地のソレは全く衰える素振りは見せなかった。姉と妹がそれに頬ずりを始めたので、さらにグンと力が漲ってきた。
夜はまだ始まったばかりだ。
おしまい。