Where is my world?-3
「お、お父さん、落ち着いて…」
怒った晃がその拳を使って暴れるんじゃないかと心配になり、優衣は晃のシャツの袖を掴んで、クイッと引っ張った。力の漲った晃を振り向かすことは困難だと思ったが、優衣の予想に反して、晃が身体ごとクルリと振り向いた。その瞬間、優衣の視線が自然と一点に絞られた。
「うっ…、お父さん、どうして…」
優衣は息を飲んで驚いた。晃の下半身はテントを張っていて、その頂点に染みを作っていたからだ。優衣は今日一日の体験で、男のその意味を十分理解していた。だから反対に晃のその状態が理解できなかった。それでも優衣は晃から怒りの声が出ると思っていた。
「こ、こんなことってあるか…」
嘆きの声とも聞き取れるが、しかし、出てきた晃のその声は喜びに満ち溢れていた。優衣はそれに衝撃を受けた。
「お、お母さんがあんなことされてるねんで。なんで嬉しそうにしてるんや。はよ助けんと」
普段から晃の強さを聞かされ、仲のよさを見せていた両親だったので、優衣には晃の様子が信じられなかった。
「優衣、お父さんはな。今、メチャクチャ興奮してるんや」
「そらそやろ、怒って興奮してるんやんな」
「違う!この興奮は別もんや!少し形は違うけど、ようやく長年の念願が叶ったんやからな」
「へっ?なに言うてんの?念願って、これが?」
キョトンとした優衣が聞き返した。
「ああ、お母さんに、ず〜っと前からスワッピングを誘ってたんやけど、全然同意してくれへんかったんや」
「スワッピングって?」
晃は夫婦を交換して楽しむプレイを説明した。
「うそー!」
優衣は晃の特殊な嗜好に驚いた。しかし、それとは別に、そんなプレイがあることに興奮し、さらにはスワッピングで両親が淫らに乱れる姿を想像して、なんだか下半身が熱くなってきた。
(あ、あかん、オマンコ疼いてきた)
「愛奈はドスケベやから、一回やったら嵌まると思てたんや。見てみ、お母さんのあの嬉しそうな顔」
厳格だと思っていた母親の行為に衝撃を受けつつも、愛奈の乱れる様子に優衣の目が釘付けになった。
「あっ、あっ、もっとして、もっと」
優衣が見る限り、乱れる愛奈は明らかに晃を意識して喘ぎ声をあげていた。
晃は愛奈の恥態を見ながら、興奮で震える手でベルトを外して、スラックスを脱ぎ始めた。
「お、お父さん!なにしてるんや?元の世界に帰らへんの?」
「優衣、正直に言うとな、お父さんはこっちの世界が気に入ってきたんや。悪いけど優衣だけで帰ってくれるか」
晃がばつの悪い顔で返したが、勃起した肉棒は隠そうとはしなかった。
「えっ、あたしだけ?なんなんそれ!」
優衣は晃の言葉にカチンときた。
「お父さん達だけ楽しんで、そんなんズルいわ!あたしも残るからね」
優衣の言葉を聞いて、晃はニヤリ笑った。
「やっぱりな。優衣はそう言うと思って、カマをかけたんや」
「どういうこと?」
「お前も愛奈に似て、ドスケベいうことや」
晃はニヤニヤしながら決めつけるように言った。
「そんなことない!」
慌てて否定したが、直ぐにそれを覆された。
「なに言うとるんや。お前の指、さっきからどこ弄っとんねん」
そういった晃は優衣の下半身を指差した。はっとした優衣が視線を下げると、自分の手が無意識の内に、スカートの中で蠢いたことに気づいた。