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可憐な転校少女優衣
【ロリ 官能小説】

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意外な展開-3

しかし、この号泣は優衣ではなかった。優衣が感極まって号泣する直前、別の者が号泣しながら優衣をガバッと抱き締めた。

「うっ…」

その力強さに息が詰まり、優衣の号泣は引っ込んでしまった。

「うわああん、よかったね、よかったね」

号泣しながら感激の声をあげたのは、毎度お馴染みのミナミ先生だった。優衣はそのミナミ先生が示した優しさのお陰で、自分の考えをみんなに聞いて貰うことを決めた。

しかし、このまま廊下でクラスメート達が固まっていては迷惑になる。一旦、教室に戻ることにした。勿論、優衣を心配した彩夏も教室に着いてきたのは言うまでもなかった。

教室に入ると、教壇に優衣とミナミ先生が立ち、彩夏は優衣の席に座った。彩夏は座る前に、優衣が座っていた座面に頬擦りをしながら軽くオナニーをした。

「ああん、優衣ネエのお尻が触れたところぉ〜」

クラスメート達が席に着くと、優衣は口を開いた。

「昨日、転入の手続きに来たときには、廊下にはピンクゾーンなんかなかったんや」

「それって、どういう意味?」

「ここは、あたしの今まで住んでたところと全く違うと思う」

問いかける莉乃に優衣は答えた。

「当たり前でしょ。優衣ちゃんは神戸から転校してきたんだから」

横からミナミ先生が口を挟んだ。

「そういう意味じゃないんです。その神戸も含めて、この世界そのものがあたしの住んでいた世界と根本から違うんです」

ミナミ先生の言葉に、優衣は確信を突いた言葉で返した。

「えっ?どういうこと?」

戸惑うミナミ先生とクラスメートの前で、優衣はそう思った根拠を並べ始めた。

転校前に住んでいたところでは、初体験は大人になってからすること。だから自分が処女なのは、転校前のところでは当然だったこと。

「えっ?そんなことないで」

「ちょっと待って、優衣ちゃんの話を聞こうよ」

彩夏の言葉は莉乃に遮られた。

優衣は続けた。

勿論、前の学校では性器を見せ合う挨拶はなかったこと。

彩夏の言った本屋の名前が違うこと。

「金の俵のオブジェのある【俵屋堂書店】って名前やったんやけど、彩夏ちゃんの知ってる本屋は?」

「金のオメコのオブジェの【おめこ堂書店】…」

答えた彩夏の目が点になった。

その彩夏が目指す【OMK69】という名称のグループはなく、地域の名称をアルファベットに置き換えた国民的アイドルグループが存在すること。そのグループは決して裸を晒すことはないこと。

「えっ?オマンコ見せなくて、そんなので人気が出るの?おっぱいは?ねえ、おっぱいは?」 

おっぱいフェチでもあるミナミ先生には、気になるところだった。

「もう、先生っ!それは後でいいでしょ!」

繰り返して口にするミナミ先生だったが、莉乃に指摘をされて、慌てて口を閉じた。

優衣は続けた。

公衆の面前で卑猥なことをしたら【猥褻物陳列罪】という犯罪になること。それによって教科書は勿論、卑猥な本までもが、性器をモロに見せたら罪になることを話した。

最後に、成人が18歳未満の未成年とセックスすることも罪になることを優衣は説明した。

「法律か条例かわからないけど、これは日本全国で共通してると思う」

優衣の説明が終わり、教室がざわつき始めた。


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