018.『今後の方針(2)』-3
――――物置部屋
筒井 惣子郎
「ここが…………その物置部屋か」
道明寺 晶
「ああ。奴らが言うには『死体安置所』でもあるらしいがな」
筒井 惣子郎
「………………。」
竜崎 圭吾
「……なんだよこれ?」
乃木坂 朔也
「…………よせ。見ない方がいい」
竜崎 圭吾
「……ま、まさか」
乃木坂 朔也
「………………。」
筒井 惣子郎
「そこに……秋尾がいるのか…………」
有栖川 直斗
「アキラ……どうだ?」
道明寺 晶
「……たぶん、開くと思うぜ」
有栖川 直斗
「…………どうする? もし、犯人がいたら」
道明寺 晶
「…………大人しく逃げるしかないだろ、現時点では」
有栖川 直斗
「そうだよな……」
竜崎 圭吾
「てかお前さ、なんでこんなことできんの?」
乃木坂 朔也
「…………好きだから?」
有栖川 直斗
「……変人だから?」
道明寺 晶
「こらこら。
単なる興味本意だな。自分の部屋で練習した。
…………こんなこともあろうかと?」
竜崎 圭吾
「うっわ〜……こいつ単なるやべえやつじゃんw」
道明寺 晶
「失礼な。こんなにも健気な男の子なのに」
竜崎 圭吾
「ww」
筒井 惣子郎
「まったく……しかし、アキラは本当に心強いな。
自分が情けなくなるよ…………」
道明寺 晶
「いやあ、それほどでもあるけど…………とか言ってる間に開いたぞ」
竜崎 圭吾
「まじ? ガチ?」
道明寺 晶
「ガチ」
有栖川 直斗
「……あっさりと言うなよ……」
筒井 惣子郎
「アキラ…………開けてくれるか。
開いたら、俺と圭吾が先に中へ入る」
道明寺 晶
「……了解、生徒会長。
…………じゃ、行くぞ」
ガチャ――――
乃木坂 朔也
「……………………」
……………………。