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人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』
【サスペンス 推理小説】

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017.『今後の方針(1)』-1


 ――――リビングルーム

道明寺 晶
「とりあえず、ここを一階として――――」


本堂 空太
(アキラの説明ではこうだ。
 ここを一階だと考えたとして、施設は、二階、三階、そして地下の四層にわかれている。
 一階には、さっきの会議室もとい処刑場と、今いるダイニングとリビング、そして、美術室と音楽室がある。

 会議室はアキラ曰く構造は宴会場に近いらしい。
 が、雰囲気は宴会とはかけ離れていて、ほんのり薄暗くて、直斗が言ったようにやばい儀式でもやってそうな感じ。

 ダイニングとリビングは繋がってる。
 16人でたむろすると少し狭いかなと言う感じだけど、椅子やテーブルの数は困らない程度に揃ってる。
 部屋がほんのり薄暗いのは相変わらずだけど、会議室に比べればかなり普通。
 でも、家具や雰囲気は西洋風。俺は詳しくないけど、アンティークってやつ?
 リビングにはビリヤード台と、ダーツボード、それにカラオケセットがある。

 アキラと朔也が探索したんだけど、美術室と音楽室みたいな部屋もあったらしい。
 音楽室はこじんまりした感じだけど、簡易ステージにはピアノが置いてあるんだそうだ。
 ピアノがあると聞いて、和歌野の表情が少し柔らかくなった。弾けるらしい。すごい。
 他にも、ジャズバンドに使うような楽器、ラッパとかサックスとかトロンボーンとか、が飾ってあったそうだ。

 美術室は……めちゃくちゃ気持ち悪いらしい。蝋人形の館。以上。

 筒井たちが探索してくれたのは二階と三階だ。
 二階には男子の部屋と公衆浴場、給湯室と応接間のような部屋があるそうだ。

 自室はそれぞれ四畳半くらい。別途、トイレとクローゼットと言う感じだ。
 クローゼットには金庫があったそうだが、開けられないらしい。
 アンティーク調のベッドと、デスク、パソコンがあるだけで、寝る分には困らないが、鍵は自分ではかけられないみたいだ。あと、防音設備は完璧らしい。
 …………確か、深夜11時から早朝6時に自動施錠されるって言ってた。ゲームのためにも、自分では管理できないってことだ。ちくしょう。
 ちなみに、パソコンも電源が入んなかったらしい。なんのためにあるんだ?

 公衆浴場はモノトーン調で、それなりに小綺麗。広さも5、6人が同時に入れるくらいにはあるらしい。
 …………女子の入浴中に誤って入らないように気を付けないとな。
 洗濯機と乾燥機も設置されているそうだ。

 給湯室と応接室は隣接してるらしい。給湯室は人が一人通れるくらいの狭い空間で、簡易台所、冷蔵庫、コーヒーメーカーがあるそうだ。
 応接室は、これまた四畳半くらいの小さな部屋で、4人がけの椅子とテーブルがあっただけ、だそうだ。

 三階は、女子の部屋と書斎。たぶん部屋は男子と大差ないだろう。
 書斎には、机と椅子と、小難しそうな書物とか古そうな新聞が溢れるほどあるらしい。全体的に埃っぽくて、古びた感じだそうだ。
 漫画の類いはないらしい。…………残念。)


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