放課後-2
「優衣!あなた今、エッチなこと言ってたでしょっ!」
「ヒッ!」
以前、それを口にして愛奈にこっぴどく怒られたことを思い出した優衣は、火照っていたはずの顔面が瞬時に蒼白になった。
しかし、その愛奈の恐い顔が突然弛んだ。
「ダメやないの。こっちに来たんやから、オメコやなくてオマンコって言わんと」
「へっ?」
てっきり怒られると思っていた優衣は、母親がそれを口にしたことに驚くとともに、拍子抜けした。
「ほら、早くこっちに馴染むために言うてみ」
「お、怒らへんの?」
恐る恐る聞いた。
「そんなことで怒るわけないやんか。身体の一部、手や足と同じでオマンコはオマンコやないの」
確かに愛奈の言う通りだったが、少し違う気もした。しかし、母親の機嫌が変わるのも怖い。優衣は少し遠慮がちにそれを口にした。
「オ、オマンコ…」
「そうそう。続けて言うてみて」
愛奈は娘の素直さに嬉しそうに微笑むと、さらに優衣を促した。
(うそ、やっぱり怒らへん…)
厳格な母親の信じられない反応を窺いつつ、優衣はその言葉を繰り返した。
「オマンコ…、オマンコ…」
「そうそう、馴染んできた馴染んできた」
(あたし、夢見てるんかも)
優衣はそれを確かめるために、頬をつねる代わりに、今、口にしている卑猥な部分に指を添わせて擦ってみた。
「オ、オマンコ…はあん…オマン…コ…」
股間に快感が走り、優衣の発する言葉に甘い吐息が混じったが、一度感じた刺激をやめることはできなかった。
「あら、エッチな声。まさかオナニーしてるん?」
(しまった…)
さすがにやり過ぎたと思った優衣の指の動きが止まった。
「あら、やめることないのに。そや、せっかくオナニーするんやったら、お母さんに見えるようにやってよ。ほら、便座に踵乗せて股開いて」
「えっ?」
愛奈の予想外の言葉に、優衣は戸惑った。
「ほら、ぼやぼやしないで早くしなさい。学校でもみんなに見せてたんでしょ?」
「なんで…」
なんで知ってるん?優衣が聞こうとしたが、ワクワク感満載の愛奈が、優衣の言葉の上から「早くう、早くう」と被せて急かした。
「は、はいっ!」
優衣は慌てて便座に踵を乗せると、足を開いて愛奈に淫部を晒した。
「やあん、可愛い〜。お尻の穴まで丸見え〜」
卑猥な部分は元より肛門まで晒す姿を口にされたことで、優衣は今さらながらに恥ずかしくなってきた。
「あれ?お尻の穴、赤くなってるやん」
愛奈にその異変を指摘された優衣は、肛門がむず痒かったことを思い出した。
「そっか、それでその薬持ってたんやね。お母さんが塗ったげるから貸しなさい」
愛奈は優衣が手にした塗り薬を示すと、優衣の前に手を伸ばした。
「えっ?お母さんが…」
驚く優衣に構わず、愛奈は塗り薬を手に取ると、それをたっぷりと指に絡め取った。
「うふふ、可愛いいオマンコ♪」
薬を塗るために、股間を覗き込んだ愛奈が嬉しそうに言った。
やはり普段と全く違う母親の様子に優衣は目を白黒させた。
優衣の戸惑いに構うことなく、愛奈は赤くなった優衣の肛門に薬を塗り付けた。
「はぁん」
戸惑いつつも、敏感な部分に触れられると女体は素直に反応するものだ。優衣は擽ったさに甘い吐息を漏らした。
それが引き金となり、卑猥なことに目覚めた女体の別な部分も疼き始めた。その疼きを鎮める方法は一つしかなかった。優衣は疼きを鎮めるために、敏感な部分も弄って欲しかったが、愛奈にそれを頼むのはさすがに躊躇した。