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人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』
【サスペンス 推理小説】

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014.『役割と処刑方法(2)』-2


筒井 惣子郎
「……気になったんだが、人狼は名乗り出ることができないとして。
 他の能力者は、どうなんだ?
 名乗り出ても、問題ないんじゃないのか?」


小田切 冬司
「ダメだね」


竜崎 圭吾
「……ダメって?」


小田切 冬司
「うん。言語道断だよ。
 ……どうするの? もし……もしもだからね?
 もし、今後、本当に『人狼ゲーム』をやらなきゃいけなくなったとして、
 役職が全部バレた状況でゲームを進めたら……」


道明寺 晶
「小田切、経験者か?」


小田切 冬司
「うん。……少しだけどね。
 ここにいるのは16人。6人が能力者で、あとの10人は村人か、人狼。
 人狼だって、当然村人を騙るよね? この10人から人狼を当てるのに、どれだけの時間がかかると思う?
 それに、人狼は間違いなく、真っ先に用心棒を狙うよね?
 次に占い師、霊媒師、……かな。3日で重要な能力者がいなくなっちゃう。
 ……村人が不利になるよ、だから、ダメ」


筒井 惣子郎
「…………そうか……」


本堂 空太
(この様子だと……小田切は村人なのかな?)


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