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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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車両の前哨戦-7

ジョン自身は、身を隠せれば贅沢は言わないと思っていたが、美咲にしてみれば強さを見込んで来てもらった来客だった。

美咲はその御礼として、自身の女体で毎日欲望を満たしてくれるし、時折連れ込まれてくる女も、自由に犯していいと言われていた。美咲はジョンに犯される女を見ながら気持ちを高ぶらせて、自らの女陰を弄って自慰行為に浸るのを好んだ。

なにも聞かされず連れてこられる女の中には、あどけなさの残る処女の少女もいた。さすがにローティーンを相手に、こんなことをして大丈夫か?とも思ったが、美咲の父親がどんな問題も揉み消せる有力者だと聞いて、もう気にしなくなった。

そんな日々が続き、そろそろ一暴れもしたくなった時に、今日を迎えたのだ。

「一緒ニ楽シミマショウ」

ジョンはにやにやしながら、雄一に手招きした。

「てめぇ…」

乾の状態を見て、今度は雄一が冷静さを失う番だった。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「優子ちゃん聞くんだ!」

耳元で怒鳴る声に驚いた優子は、ビクッと震えて星司に顔を向けた。

「さっきから陽子の様子がおかしい。だから優子ちゃんは陽子の様子をみてくれないか」

星司は一転して柔らかな口調で語りかけ、傍らに居る陽子にチラリと視線を向けて、優子の気を自分から反らした。

「えっ?」

優子が星司のその視線に釣られて視線を向けると、確かに陽子の様子がおかしかった。目を見開き、顔面蒼白の陽子はブルブルと震えていた。よく見れば陽子の剥き出しの割れ目から尿が漏れて、車両の床を汚していた。

「陽子さん!どうしたの!」

ただ事ではない陽子のその様子に、優子が声をあげた途端、陽子の女体は力が抜けたようにグラリと傾いた。

「陽子さん!」

優子は失禁の尿で汚れるのも厭わずに、星司を離して、力の抜けた陽子を抱き止めた。

「うっ…」

優子は予想以上の重さを腕の中に感じてうろたえた。

「陽子さん、しっかりして!」

優子が耳元で叫んだが、陽子の反応はなかった。

陽子を抱えて身動きのできない優子の頭に、星司は手を伸ばした。

「陽子を頼む。由香里先生達と一緒に反対の車両に逃げるんだ」

星司は、優子の頭を優しく撫でなから微笑んだ。

「い、いや…」

自身の想像を越えた事態が愛する人に起ころうとしていた。そんな時に傍に居てあげたいと思った。

それは自身の許容範囲を越えた事態だと感じていた。そんな時だからこそ傍に居て欲しいと思っていた。しかし、その星司は、自分を巻き込まないように離れようとしていた。優子の目から涙が溢れてきた。

「由香里先生、2人を頼みます」

星司は涙に濡れる優子の視線を外し、今までの様子を不安顔で見守っていた由香里に声をかけた。

「わ、わかりました」

由香里は教師らしく力強く応えた。

「助かります」

星司は由香里に返すと、涙が溢れる優子に視線を戻した。

「大丈夫だよ」

星司の優しげな瞳の中に、何かしらの覚悟のようなものを優子は感じた。

「いや…」

星司は優しく笑みを浮かべたまま優子から視線を外し、この騒動を起こした者の元へ踵を返した。覚悟を持った星司の視線は、もう優子の視線と絡むことはなかった。優子に背中を向けた瞬間、星司の形相が優子が見たことのない冷酷なものへと変化した。

「星司さん」

背中に声をかけても、星司はもう応じることはなかった。それが、これから対峙する相手に心が向いているためなのか、星司の余裕の無さの現れなのかは、優子にはわからなかった。

「星司さん!」

愛する人の去り行く背中に向かって悲痛な声をあげた優子の肩に、由香里が優しく手をかけた。

「さあ、優子ちゃん、反対の車両に行くよ。服はそこで着たらいいから」

「いやああああああ」

全裸の優子は頭を激しく左右に振りながら絶叫した。


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