002.『16人』-3
小日向 花菜(こひなた かな)。170センチの俺より身長が高い、大柄な女の子。
和歌野と今も昔もよくつるんでるし、果帆たちとも仲が良い。
和歌野が小柄でいかにも女の子って感じなのに比べると、かなり中性的って言うか、少年っぽい。実際、和歌野とは宝塚コンビって呼ばれてたしもはや名物だった。
小日向も小日向で、アキラから男子用の制服ズボン買い取ったりして、絶対スカートは履かないし、ちょっとそこは変わってる。
でも、男みたいな言葉遣いはしないし、穏やかで朗かな感じの、感じの良い女の子だ。
和歌野 岬(わかの みさき)。名前はミサキだけど、みんなからはサキって呼ばれてる。
奥ゆかしい感じの、淑やかな女の子。正に清純派美人って感じ。
果帆曰く、ちょっと病弱なところがあって、しょっちゅう胃腸炎を起こしてるらしい。確かに体育の授業とか、よく見学してたなと思う。
半面、結構気が強くて、怒ると怖いところがある。
中等部時代に小日向の服装の件で、クラスの風紀委員の女子と揉めたことがあって、なんか、最終的に引っ叩いたんだよな。
意外と強い女の子。
八木沼 由絵(やぎぬま ゆえ)。果帆の幼なじみだ。
おっとりしてて甘えん坊で、なんか、ほわんとした感じの女の子。ちょっと天然で、結構自由人。
だけど、果帆曰く、言い出したら聞かないなど結構頑固な性格でもあるらしくて、果帆とも何度か衝突したことがあるみたいだ。
要するに、芯が強い。
勝平と中3の頃から付き合ってる。教室でもよくいちゃついてた。懐かしいな。