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記憶の中の男
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記憶の中の男B-1

『勝手な男』

「あんな男やめて俺と付き合えよ??」

タケちゃんが急にそんなことを言ってきた。正直ビックリした。

「あんな男って・・・。一応うちの彼氏で、タケちゃんの後輩じゃん・・・??」

「そんなこと言ったってあいつにお前任せられねーもん。だから今日からお前は俺の彼女な!」

結局その言葉に押されてタケちゃんと付き合いはじめた。

数日後・・・。

「俺の車のエンジンは・・・」

「で、俺はそいつに言ってやったんだ・・・」

「俺だったら・・・」

「俺・・・」

あーッッ!!俺、俺うるさいっつーの!タケちゃんはいつも自分の話ばかり。しかもうちが興味ない話でもおかまいなし。


そんな勝手なタケちゃんからの勝手なメールが今日も届いた。

「しばらく距離置こう」
・・・ホントどこまでも勝手な奴・・・

そのままタケちゃんと逢うことはなくなった。

「勝手な男に振り回されてまた幸せ失っちゃった・・・」
なんて、幸せになれないのを他人のせいにするなんてうちも大概勝手な女だ。


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