前編-2
今夜のためにです…。
急に眠気がさしてグッスリ、気付いたら朝、二日酔いとかは無かったとの返事。
(良かった。今夜もきっと上手くいくな!)
飲み始めて2時間。22時。
陽子ちゃんにお代わりを作るからとキッチンに行き、下準備しておいた《魔法のりんご》で叔父さんの指示通りにカクテルを作りました。
(完璧だ!どう見てもわからない!!味もほろ苦い柑橘系。)
「ありがとう。お客さんなのにね。」
それからは、陽子ちゃんがグラスに口をつける度にヒヤヒヤしながらちょい見。
違和感無く飲んでいます。
そして、15分くらいで飲み干しました。
「あ、友達に電話しなきゃ!2階で電話してくるからちょっと待ってて。」
陽子ちゃんにちょっと横になる隙を与える作戦でした。
しばらくしてリビングに下りてくると…。
(あれ??)
陽子ちゃんの姿が見えません。