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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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プレゼント2-1

タクミの胸の中で
ちづるは泣きじゃくっている。

涙は全然止まらなかった。

子供のように泣いてしまい
しゃっくりをあげて
呼吸をするのも苦しい。

「 っっ く 、、ぅ″っ 
 ふぅっ っ   ぅう、、、 
      っ  く   」 


  1番 好きだから

     こんなに

    苦しくなるの ? 



タクミは、
ちづるが泣き止むまで
抱きしめていた。

しばらくして落ち着くと
ちづるの目はさらに真っ赤になり
腫れている。

タクミは
下半身がトランクス姿の自分に
気がついて小さなタンスから
黒のスウェットのズボンを
取りだし、それを履いた。

ズボンを履き終えると、
勉強机に置いてある学生鞄から
黒い小さな紙袋を取り出す。

ちづるはベッドの上に座り、
泣きはらした目をたまに手でこする。

タクミがちづるの目の前に
袋を差し出す。

「はい。
  これ、、、 」

「 ? 」

「プレゼント。
   開けてみて。」

「 ぇ、、?  、 、」


ちづるは、
まだぼんやりとして
頭が回らないまま
ゴソゴソと袋の中の小箱を取り出す。
1度、きょとんとした顔で
タクミを見た後に
真っ白の小箱の蓋を開けた。


「 、!  
   、、、綺麗 、、 」

「 うん。」

「 、、でも、なんで?
  プレゼント、、、 ?」


「、、、、。」


タクミは、
ちづるの前でベッドの上で
あぐらをかいて座った。

じっとちづるを見る。

真っ赤な目は腫れていて
きょとんとした顔は
やはり子供のようだ。

真剣な目でちづるを見つめた後に
口を開く。


「 結婚して。 」

「、、、 ぇ ? 」

「 これは、、その。
 日頃のお礼として
買ったプレゼントだけど。
 でも、、。
  俺、、、、 俺は  」 


  どう言えば 
    伝わるんだろう 


「どうしても、ちづちゃんが
      欲しい。   」

「 、!   、、、 」

「エッチだけじゃ、、
      駄目なんだよ。  
 もっと、、ちゃんと
 頼ってほしいって
    いつも 思ってた。
  それに俺、、、
 ちづちゃんと
  ずっと一緒に 居たい。 」


「 、 、 、   、 」


「なんでも、、話してほしいし。
 そんで、、、
  ずっと一緒に って、、。
 そう考えると、、 
  俺には
   結婚しかない って。
       思うから。   」



「、 、 、 、 、 っ 」



ちづるは驚いてタクミを見る。

しばらく、2人は見つめあったまま
黙っていた。


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