卒業-7
タクミが出ていってしまった後、
ちづるはしばらく
台所に立ち尽くしていた。
少しだけぼんやりした後
鍋の蓋を開ける。
「、 、 、 、
お腹 かぁ。 」
タクミ君 大丈夫かな
ビーフストロガノフ
、 、 、、重いよね
後で おかゆ作って
届けようかな
「 、あ 。
飲も 」
台所からテーブルをみて呟く。
テーブルに置いてある
2つの星の王子様のマグカップ。
まだ自分が口をつけていなかった
事に気がつき、ソファーに座り
紅茶を飲み始める。
テレビをつける。
夕方の
ニュース番組がやっている。
しばらく紅茶を飲みながら
ぼんやりとテレビを見ていた。
しかし、何か心にひっかかる。
「、 、 、 、 お腹 」
痛い?
お腹なら
「正露丸。 かなぁ? 」
お腹 ?
痛そうだったっけ
そんな事、一言も
最後も 何か
言いたそうだった
言いたそう って、 ゆーか
「辛そう 、、」
そう 辛そう だった
え ?
なんで ?
「、、、離婚の 話?」
離婚の話 してからだ
たぶん
でも 私 ちゃんと
話せた よね?
皆から 色々
アドバイスも もらったし
ちづるは、
職場の人達と行った
飲み会を思い出す。