イケナイ課外授業-1
◇
「おまたせ、寂しかっただろう」
自分のテリトリーに帰ってきた芦屋は、電気を点けるとオフィスチェアーに向かってそう言った。
「う……」
上履きのスニーカーのゴム底を鳴らしながら芦屋は話しかけた相手に近づく。
側までくると、空気が女の匂いを含んでいるような気がする。
芦屋は、オフィスチェアーに腰掛けていた友美の顎をつまむと、強引に上を向かせた。
指が濡れる。よく見ると友美の瞳から涙が流れた跡があった。
しかし、それだけではない。
ボールギャグを咥えさせられていた友美の可憐な唇の端から垂れ流した唾液が顎まで伝っていたのだ。
「どうだ、気分は?」
「んーー!!」
呻きしか出すことが出来ない裸の友美は、歯痒そうに首を横に振る。
友美がそうすることしかできなかったのは、例によって、オフィスチェアーに手足の自由を奪われた形で拘束されていたからであった。
この間剃毛されたヴァギナ。そこの上部に位置するクリトリスには先日朝のSHRで使用したローターがテープで固定されていた。
しかも、強さは微弱。
昇りつめたくともそれが出来ないレベルで、かつランダムで電源が入ったり切れたりするモードにさせられたまま、芦屋は野球部の練習に行ってしまったのだ。
鍵を掛けてくれたとはいえ、こんな姿を誰かに見られるかもしれないという恐怖、そしていつ電源が入るのかわからないローター、動けない身体。
そんな全ての要素が、友美の理性を少しずつ奪っていた。
もっと、ローターの刺激を強くして欲しい。
この口枷を外して、思いっきり声を出したい。
早く先生のペニスに貫かれたいーー。
そんな欲望を強引に堪えさせられ、友美は一人、この部屋で彼が戻ってくるのを待っていたのである。
芦屋は、それでもボールギャグを外そうとも、身体に触れようともしない。
そんな発狂寸前の状態の友美を下卑た笑みでただ見下ろすのであった。