イケナイ課外授業-2
友美の望みはすでに瞳に浮かんでいる。
ジッと訴えるように見つめてくる瞳が健気で可愛くて。
だから芦屋はそれを壊したくなる。
彼はまず最初に、クリトリスに貼り付けてあったテープ付きのローターを剥がした。
テープは彼女の愛液によって、ほとんど粘着しなくなっていた。
「んん……」
その期待に満ちた瞳は、自分が友美の身体に触れること、セックスを渇望しているのだろう。
イキたくとも物足りない刺激であるばかりに、疼いて堪らないであろうその身体は、いつもの色白の肌が若干紅潮していた。
次に芦屋はボールギャグを外す。
口の拘束を解いた途端、彼女の透明な唾液が一気に流れ出し、小ぶりな胸に伝い落ちた。
「頑張ったな、相馬」
「はあっ、はあっ……」
「暖房はつけていたから寒くはなかったと思うが……、どうだった?一人でそんな恥ずかしい格好で放置された気分は」
「や……、せ、先生……お願い……」
「ん?」
「ずっと、ずっとイキたかったのにイケなくて……辛かったんです……。お願い、先生っ!!早く、早くイかせてぇ!!」
ボロボロ涙を流して懇願する姿に、背中がゾクゾクする。
友美は無意識の内に、芦屋の加虐心を煽っていたのだ。
しかし、泣いてすがっているのに芦屋は友美の身体に触れようともしない。
いつもの芦屋ならここまで焦らすことはなかったのに、ただ側で友美を見下ろすだけだった。
「先生、お願い!! 早く、早くセックスして欲しいんです!!」
「……そんなにお前はセックスしたいのか?」
「うぅ……。き、気持ちよくなりたいんです……」
「だったら、もう少し我慢するんだな」
「もう、いやあ!! これ以上我慢なんてできないっ!!」
激しく首を横に振る友美の頭を優しく撫でた芦屋は、クスリと笑ってから、
「まあ、焦るな。これから楽しくなるんだから」
と耳元で囁いた。
そして、その刹那、芦屋はそのタイミングをわかっていたかのように、
「失礼します」
と、ノックと共に間髪入れずにドアが開いた音がした。