イケナイ課外授業-10
「おおっ、潮噴いた!!」
飛坂の嬉々とした声が響いた。
「え……」
友美は自分の身体に何が起こったのかすぐにはわからず、ただ太ももを伝う液体の温かさに呆然とするだけだった。
虚ろな顔をあげれば、芦屋と飛坂のいやらしい笑み。
ようやく今の自分の状態を理解した友美。
顔がさらに熱くなり、羞恥心や屈辱感を感じ、まともに二人の顔を見られなくなってしまった。
しかし。
「相馬もついに潮吹きをしてしまうようになってしまったか。もう、普通のセックスじゃ物足りなくなってしまったな」
芦屋が友美の顎を掴んで強引に顔を上げさせる。
そうされるとまた身体が勝手に反応して、生唾が込み上げてくる。
もう、普通のセックスじゃ物足りないーー。
そうかもしれない。
この人は、この人達は、あたしが小さな頃から妄想してきた以上の淫らで底のない欲望を満たしてくれるのだ。
目と目が合うと、芦屋はまたあの不敵な笑みを見せて、友美の胸が高鳴った。
「先生……」
「これからは、裏の顔を共有して、3人で仲良くやっていこうじゃないか」
芦屋の背後では、飛坂がニヤニヤした顔をこちらに向けている。
「裏の、顔……」
思えば、自分は真面目な地味子としてずっと今まで生きていた。
本当はどうしようもなく淫らで頭の中はいつもそんなことばかり考えていたくせに。
いつしかその歪んだ裏の顔が、自分一人で抱えきれなくなって。
そんな時にそれを晒して受け止めてくれる存在が出来て。
「安心しろ、相馬。この関係は俺たちだけの秘密なんだ。だから俺たちの前では本当の姿を安心して出してくれ。な、飛坂」
「もちろん。オレだってこんなことしてるなんてバレたくないし。もうこの際だからとことん楽しもうぜ」
飛坂は、半ば諦めの気持ちも残っていた。
友美に抱いていた恋心は、確かにあった。
普通の交際を友美としたい、と望んでいた。
でも、こんな状況になって初めて彼は自分の裏の顔を知ることになった。
この部屋に入った時、淫らな格好で拘束された友美は本当は嫌がっていたのかもしれない。
そして自分はそんな彼女を助けることだって出来たのかもしれない。
なのに自分は芦屋と一緒に彼女を犯すことを選んだ。
欲望に負けてしまった、自分の裏の顔。
自分でも気付かなかった、裏の顔。
きっと、ここでなら裏の自分を受け止めてくれる。
「さあ、相馬。まだ時間はたっぷりある。めいいっぱい楽しもうぜ」
芦屋の言葉が合図になった。
飛坂は、すっかり疲弊してしまったらしい友美の身体に、そのまだ発展途上の華奢な指先を再び伸ばした。