抱かれる莉緒-1
「んっ、白いのなくなってきた」
五日もすると、あれだけ敏夫に吐き出された精液の痕もアソコから抜けていった。もうすっかり透明になった愛液を指に絡め咥えると、莉緒はメールを開く。
『莉緒ちゃん、もう待ちきれないよ!』
杉原はしつこく家で映画を見る約束を提案してきた。何をしたいのかは莉緒にはわかる。なんとなく流れで押し倒すつもりなのだろう。
莉緒は内心軽蔑しながら返信した。
『1回だけですよ?』
莉緒が杉原の企みに気づいていること、気づいて乗った事は伝わっただろうか。
カシャッ!
莉緒は小さく微笑むと頬でピースサインをした自分のヌード画像を何枚か撮って一番可愛いのを選んで敏夫に送った。
『敏夫さんの莉緒ちゃんやらしい先輩に抱かれちゃうかも、たいへん!』
おどけて送ったメール、すぐに電話が鳴った。わくわくしながら莉緒が出ると、鼻息を荒くしながら敏夫がただ一言『オナれ』といった。
くちゅ
あん、ん
莉緒は言われるがまま、敏夫に抱かれる感触を思い浮かべ電話エッチした。
「莉緒ちゃん、映画面白い?」
「うーん、普通ですね」
まだ映画が始まって十分もしないうちから杉原はそわそわしだした。莉緒の生足をチラチラ見て、スカートの奥を覗こうとしている。
「ごめん、これなんか、思ってたよりつまんなかったね、あ、あはは」
ぷつん
杉原がテレビの画面をきった。
静かになった部屋に気まずい沈黙がながれる。
ズズーッ
莉緒がストローでオレンジジュースを飲むと先輩はその口元をまじまじ見つめた。
きもっ、莉緒はねちねちした杉原の性欲に寒気がした。
さわっ
杉原の莉緒の隣に並び肩に手をまわす。どこまで許すか探っているのか、さりげなく膝で莉緒の太ももを触ってくる。
「り、莉緒ちゃん」
ふにゅ
杉原の手が莉緒の胸に軽く触れる。そのまま恐る恐るといった感じで杉原は莉緒の胸を揉み始めた。
「き、きすしていい?」
莉緒は顔を近づける杉原に黙って唇を差し出した。
軽く触れ合った後、すぐに絡まる舌。杉原の手が莉緒のくびれをさする。
ー数十分後
ぴちゃ、くちゃ
「んっ...........んん」
「莉緒ちゃん、声可愛い。気持ち良い?」
「は、はい........ん」
はだけた胸元、押し上げられたブラ。莉緒の胸の先端に先輩を顔をうずめ乳首をせめる。同時にパンツを上から割れ目をなぞってくるが、莉緒はあまり感じてはいなかった。
こんな感じなんだ。うーん、なんだかなあ。一応気持ちいいけど、全然たりない
ペロッ、くちゃ、くちゃ
あぁん。もっとくちゃくちゃしていいのに
杉原の舐め方は、ただ舐めてるだけだし、アソコの触り方も単調だった。
敏夫の舐め方はもっと乳首の付け根から蕩けちゃいそうな舐め方で、アソコも莉緒の羞恥心を煽るように広げたり、ヒクヒク動くのを指で愉しむような責め方だった。莉緒は太ももをすり合わせる。
杉原のそれは完全に一人相撲。
莉緒のアソコをいじり杉原はご満悦だが莉緒は笑顔で応じる反面白けていた。むしろ眠くなってきた。
「挿、挿入るよ」
「え?」
下着がスルスルと抜かれていく感覚に莉緒は戸惑った。
莉緒はまだ雌になっていない。身体が杉原を交尾にふさわしい相手だと認めていない。
どうしよう。くらくらする感覚もないし、ボーッとなってアソコきゅんきゅんする感じもない。
敏夫さんとのセックスだと、敏夫さんとの、セックス。
ぬぷっ
「んっ」
「り、莉緒ちゃん。えっちすぎ」
敏夫よりふた回りほど小さい雄が入ってくる。杉原は莉緒の両脚を抱えるようにして正常位で腰を振る。
はちゅ、くちゅ、ぱちゅ
うぅん。奥に全然こないよぉ。
敏夫さんのは、敏夫さん。はぁ......敏夫さん、敏夫さんのおちんちん。
「あーーー、やばいって莉緒ちゃん、やばい。ぐしょぐしょだよ莉緒ちゃんのアソコ」
杉原は莉緒のアソコが洪水のように濡れたのは、莉緒が調教され快楽を叩き込まれた赤黒い中年オヤジのチンポを思い浮かべたからということは知る由も無い。
ぱちゅ、ぱちゅ
杉原は一心不乱に莉緒を正常位のまま攻め立てる。
「莉緒ちゃん、莉緒ちゃん」
「ん、先輩、あん、いきそう?」
「うん、いく!いくよ!」
「いいよ、ぁん、きて」
莉緒は杉原を胸に抱きしめる。物足りないセックスに、莉緒は杉原のオナニーに使われただけのような不快感を得た。
「莉緒ちゃん、すっごいスタイルいいね」
「ふふっ、ありがとうございます」
莉緒はベッドに腰掛ける杉原に裸体を晒していた。裸を見せてほしいと頼まれ、手を後ろで組みながらくるりと回る。
莉緒は自分の裸には自信があった。敏夫に調教された身体は性の快感を覚え、胸もお尻も大きくなった。腰のくびれもいやらしくなってきた。少女の身体が、交尾をおぼえて女へと、雌へと変わっていく。
あはっ、可愛い
興奮する杉原の前に跪き、莉緒は手コキしながら小首を傾げる。
「お掃除ふぇら、しましょうか?」