流されて、抗えず-1
「それじゃさ……まずはリトの好きなように触ってみて? 優しくね…女の子はデリケートなんだから乱暴にしちゃダメだよ?」
リトの手に重ねていた自分の手を離すと、真っ赤な顔で息を荒くするリトに愛撫をねだる。
「へつ…? リトって……なんで……?」
不意に名前で呼ばれ、しっとりとした柔肌から手は離せないまま困惑するリト。そんなリトにリサはイタズラっぽい笑みを向ける。
「こういうことをする時はさ……やっぱり恋人同士の方が気持ちいいんだから。嘘でも恋人気分にしてあげるのが女の子への礼儀だよ? だからアタシのことも名前で呼んで」
いつものからかうような調子──しかし、そんな中で見せられた女の子らしさに妙な使命感を覚えてしまう。緊張で渇いた喉を湿らせるように唾を飲み込み、リトも意を決する。
「わ、分かったよ、その……リ、リサ……」
ためらうように口ごもりながら、はっきりと名前を呼ぶ。ただのクラスメートなら女子を名前で呼んだりなんてしないだけに、呼んだリトも呼ばれたリサもむず痒いような変な気分になってしまう。
(あはは……なぁんか照れちゃうなぁ。アタシ、ちょっと変か──)
「んぅっ!?」
沈黙に耐えられなかったように動き出したリトの手に不意打ちされ、リサの口から思わず喘ぎが漏れる。
「ごめっ! その……痛かった?」
「んっ……違うの。いきなりでびっくりして……そのまま続けて」
リサの反応に驚いたリトだが、それはリサも同じだった。
(……なに? 胸だけでこんな……そんな敏感じゃないのに。チェリーくんのリトにこんな……なんで……)
童貞でウブなリトだから最初は乱暴になっても仕方ない──そう思っていたのに、予想に反して優しい手つきでの愛撫に今までにないくらいに反応してしまった。
他の男ではなかった感覚だった。自分の気持ちがリトに向いているのだろうか──思わず意識してしまいなおさらおかしな気持ちになってしまう。しかし、実際は無意識でのテクニシャンぶりをリトが発揮しているだけのことだった。
そんなことを知る由もないリサは、リトの優しい愛撫に快感とともに気持ちまで昂らせていく。
「ん……んっ……はぁっ……いいよ、リト…気持ち……んぅっ! そう……乳首をもっと……アンッ!」
固くしこった乳首を手のひらで撫でられ、もどかしい快感にもっと刺激をと求めるとリトの指が乳首を優しくつまむ。
「こ、こうでいいのか?」
不安げに聞きながらおずおずと乳首を左右にひねり回す。強すぎず弱すぎず、女体を知り尽くした熟練者のような加減でひねられると自然とリサの腰も動いてしまう。
「やっ、んっ、あぁっ! リト……上手……んんっ! オマンコまで響いて……はぁんっ!」
リトのお腹に股間を押し当てながら腰を前後に動かし擦り付けるリサ。下着が濡れた感触をリトもしっかり感じてしまい、快感に没頭するように目を閉じて頬を上気させて腰を振るリサの姿と合わせてリトの興奮も高まり──手が自然と動いていた。
「あっ……あぁっ……いいの……感じちゃう……んっ……ひゃん!?」
不意の刺激に思わず裏返った声を上げて、刺激の元を確認する。リトの腹にこすり付けていたリサの股間にリトの片手が伸ばされていた。
前に腰を突き出した時に下着までヌルヌルになったオマンコが指に乗り上げて、リトの指にオマンコを押し当てる形になっていた。
「ごめっ! やっぱその、だ、ダメだったかな!?」
リサを気持ちよくしてあげたいと、自然と湧いてきた感情のままにしてしまった行為への反応に驚いて手をどかそうとすると、その手をリサがそっと押さえつける。
「いきなり触るだなんて……リトのエッチ……」
「そそそその……ごめ……」
いつものようなからかうような口調で、しかし嬉しそうな笑みを浮かべると、狼狽するリトの指にオマンコを押し当てたままゆっくり腰を動かし始める。
「いいよ……アタシだってエッチなんだからさ。リトに触ってほしかったんだから……もっとして? んっ…」
「う……うん……」
おずおずと、リサの腰の動きに合わせてゆっくり指先を曲げて伸ばして、下着越しのオマンコに指先を食い込ませる。
(うわ……なんだろ、これ……柔らかくて、ヌルヌルして……女の子ってこんな風になるんだ……)
布を通して感じる秘肉の熱と柔らかさ──それにリサが感じている証の愛液の感触に、感動すら覚えながらリトも夢中になっていく。
リサを気持ちよくしようと、リサの反応を見ながら指の動きを変えていく。
「あっ、あっ、んぅっ! いいっ……リトにオマンコ触られてる……アタシの恥ずかしいヌルヌルのオマンコ……あっ、はんっ!」
こちらを探るように不規則に変えられる指の動きは不意打ちの連続で快感を与えてくる。そんなリトの指にオマンコをいじられ、恥ずかしいほどに愛液が溢れてくるのを感じ、リサは不意に動きを止めて一息つくとゆっくり立ち上がる。