耳元の誘惑-1
◇
「相馬、お前は俺のオモチャだと言っただろう?」
「あっ……く、す、すみません……」
「オモチャが何勝手に他の男に股を開く真似をしたんだ?」
「ひっ、あっ……そ、それはぁっ!!」
「全く、どうしようもない淫乱女だ。少しお仕置きしないとな」
「…………!!」
友美のヴァギナにジェルを塗りたくった芦屋は、彼女の目の前に剃刀をギラつかせたーー。
友美が飛坂と保健室でセックスをしてしまってから数日が過ぎた。
その間に芦屋は鬱屈した思いを胸の中で膨らませ、ついに爆発させてしまったのである。
友美が呼び出されたのは、やはりいつもの体育教官室。
部活も全て終わり、残っている生徒がほぼ皆無の校舎内。
古ぼけた蛍光灯の下で、友美はついこの間飛坂のペニスを咥えこんだヴァギナを芦屋の前に晒していた。
「くっ……」
陰毛を全て覆うように塗られたジェルが冷たくて、身体の奥が熱くなる。
いつものごとく芦屋のオフィスチェアーに両脚を広げた形で縛られた友美は、顔を真っ赤に火照らせながら、その剃刀から視線を反らせた。
怖いという気持ちはもちろんあった。
飛坂とセックスをしてしまったことも、芦屋は当然知っていて。
だから、ここに呼び出された時は、芦屋に罵倒されるのではと思っていたのだが。
目の前の彼は怒る事もなくただ、ギラついた瞳を友美の脚の間に向けている。
陰毛を覆う冷たいジェル。見せつけられた剃刀。そして『お仕置き』という言葉。
今の友美は恐怖半分、しかしこれから自分がされることへの期待が半分入り混じっていた。