耳元の誘惑-5
芦屋はそんな友美に耳元で囁く。
「今日はいつもより気分が乗ってるじゃないか」
「ああっ……違います……」
「こんなに感じてるのに? 認めろよ、お前はイジメられたらイジメられるほど興奮する女なんだよ」
芦屋の囁きが耳にかかるたびに、友美の身体はゾワリと鳥肌が立つ。
低くて、ちょっぴり威圧的な、男らしい声。
その声で責め立てられると、子宮の奥がズンと疼く気がした。
「相馬……お前は俺が今までヤッてきた女の中で、一番淫らな女だよ」
「違う……違いますっ……」
「違う? 縛られて、大事な所の毛を剃られて、それでこんな風に犯されているところを鏡で見て……。身体はメチャクチャ悦んでるぜ? ほら、こんなに……」
そう言って芦屋は友美の両膝を腕で支えるとワザと大袈裟に身体を上に持ち上げた。
「んやあっ!! あんっ!」
身体を高めに持ち上げれば下ろした時に、より深くペニスに貫かれる。
その度に友美は悩ましい嬌声を上げ、大きく天井を仰ぐのだった。
芦屋の言う通り、自分の身体が心から悦んでいるのがわかる。
自分が、こんな淫らなセックスを経験できるなんて思わなかった。
鏡を見れば、真っ赤に火照った自分の顔。
芦屋は鏡の中の友美と目を合わせればニヤリと笑って、
「綺麗だよ……そそられる顔してる」
と頬に優しくキスをしてくれる。
そんな風にされると、もっともっとと欲望は膨れ上がって、淫らな自分を見せたくなる。
もっと、先生を興奮させたい。
もっともっと恥ずかしいことをいっぱいしたいーー。
「せ、先生……」
「ん?」
「あたし……もっと、もっといやらしいことたくさんされたいです……! 先生、もっと、あたしをめちゃくちゃにして……!!」
芦屋は、友美の望みをわかっていたように、ニヤリと笑う。
その言葉を待っていた、そう言いたげに。
芦屋がさらに下から突き上げるスピードを速めると、友美は
「ああっ、もう、もうダメェッ!!」
と、拘束された上半身をガクガク震わせた。
「相馬、それじゃあ今度はもっと楽しい事をしような」
半ば気を失いかけていた友美の耳に、芦屋はそれだけ囁いてから自らを達するために、激しく腰を動かし始めた。