耳元の誘惑-2
「ひゃあっ!!」
剃刀の刃が当たった瞬間、高い声が教官室に響き渡る。
それは友美の想像してたよりも遥かに優しく触れてきたからだ。
幼い頃、理容店で顔剃りをしてもらった記憶が不意に蘇る。
くすぐったくて、もどかしくて、心地よい。
そんな感触を顔より遥かに敏感な所で受け止めると、自然と声が高くなる。
「あっ、ああっ、いやあっ……」
芦屋は躊躇うことなく、剃刀を滑らせていく。
ゾリ、ゾリ、と毛を刈る音がやけに響き、それがたまらなく恥ずかしくて、友美はキツく目を閉じた。
「相馬、しっかり見るんだ」
「や……」
「お仕置きされてる立場で、そんなこと言えるのか? しっかり見ろ、自分がされていることを」
自分がされていることーー。
恐る恐る目を開けて下腹部を見て見れば、剥き出しになりつつある恥肉や、床に落ちた陰毛が目に入った。
たまらず喉が鳴る。
脚を開いた格好で縛られ、秘部を守る大切な毛を刈られ。
友美が今まで想像してきたよりも遥かに淫らな行為に、内心はたまらなく興奮していた。
そして、そんな友美の表情をじっと見ていた芦屋は、ニヤリと不敵な笑みを浮かべつつ、さらに剃刀を滑らせた。
「あんっ、あっ……は」
剃毛作業は順調に進んでいく。
芦屋の手つきはひどく丁寧で優しく、それが友美をジワジワ煽らせている。
大陰唇を剃毛する際は、しっかりとそれを開いて、刃先を立てて、キワをなぞる。
芦屋の生暖かい息がすでに尖ったクリトリスにかかると、大きな吐息が漏れる。
大陰唇を開く指が、ワザとそれにかすめるように触れると、友美の身体はピクンと跳ねた。
「相馬、動くと危ないぞ」
「でもっ……ああ……」
「気持ちいいのか?」
「は……い……」
「相馬はまんこの毛を剃られて感じてるのか。確かに、さっきからイヤラシイ匂いが立ち込めてる……」
芦屋が、剃刀を持たない方の手で、その剥き出しになった割れ目をスッとなぞると、
「はあんっ!!」
と、友美は大きな声を出した。