怒り-4
風呂場の洗い場の畳の上には仰向けになった美紀子がいた。そして、美紀子を挟むように裸の剛とボブがいた。ケイコは皮のボディスーツを纏って美紀子の頭近くの椅子に腰を降ろしていた。
仰向けの美紀子の両手は頭の上で手首が括られていた。両足首は肩幅ほどに拡げられたまま、依然として足首で革ベルトで結ばれていた。
ライトで照らされ、カメラも回っている。
「そのクリームを取って!……剛に渡してっ!」
椅子に腰掛けたケイコがボブに命じた。
「ああ、この痒いクリームね。これ使うの?」
「そうよ。当然じゃない。
いいわよ、剛!やっちゃいなさい。
名誉ある仕事よ」
ケイコは剛に命じて、悪魔的な笑いを浮かべた。
「塗ったらさ、……音を上げるまで、ガッチリしごいてあげるのよ」
美紀子はアイマスクは外されたが、手足の拘束はそのままだった。
剛は指先にタップリとクリームを掬い上げた。
「さぁ、奥さん。覚悟はいいか?これは即効性だからな。……効くぜぇ」
剛が秘唇に手をかけ、秘唇の先端を二本の指先でVの字に開いた。すでに、美紀子の女の尖りは赤々とした頭を出していた。さらに、剛は指先に力を込めて、皮を捲り上げていった。それに引っ張られて、プックリと膨らんだ尖り全体が顔を見せて、頭がモッコリと飛び出してきた。真っ赤な尖りは、薄皮に包まれて今にも弾けそうなくらいにまで膨らんでいた。
「ああっ、冷たいっ!」
そこにクリームがなすりつけられた。それを、右手の親指と人差し指で挟み込み、クネクネとこね回している。
「どんなふう?」
ケイコの目からは剛の作業が見えなかった。
「タップリとなすりつけて、今、揉み込んでますよ。
「じゃぁ、しばらく放っておいて。……そのうち、体が返事するわ。
「中はどうします?」
「塗ってもいいけど、あんたらが困らない?……後で挿れるんでしょ?痒くなるわよ。
さぁ、ボブもしっかり擦り込むのよ」
「へい」
両方の張りのある乳房をボブが押し潰すように揉んでいる。飛び出してきた乳首にクリームを塗りつけ、節くれ立った指さきでシコシコと揉みたてている。
椅子に腰掛けたケイコは、足の裏や足先の指で、美紀子の顔を責めている。頬を滑らせ、瞼をひん剥いたり、鼻の穴へ指先をつっこんだり、唇をこじ開け、舌を足の指ではさんだりして、あくどい悪ふざけをくり返している。
「ケイコは女王様にもなれるんだ」
驚いたようにボブが言った。
「そんな趣味はないけれど……。まぁ、これくらい」
ケイコの悪ふざけの合間に、美紀子の呻くような声が聞こえる。
「うぐぐぅぅ、……も、もう……」
「うん?痒くなってきた。……でも、まだまだよ」
ケイコの足が美紀子の乳房の上で円を描くように動き廻っている。足の裏に硬い乳首が当たるのがよくわかる。
「あうう、あああ……痒いぃ」
「おやおや、効いてきたみたいね。……さすが、早いわ」
痛痒いような疼きが、敏感な女の部分から全身に拡がっていく。
「ねぇ、……痒いの。……なんとかして」
「さぁ、どうでしょう。まずは、自分で試してみたら……」
手首が頭上で固定されているので使うことはできなかった。足首も拡げられているので、太腿で挟んで擦り合わせることもできなかった。
美紀子は思いきって、身体を反転して、畳みに前面を付けた。
「おや、考えたわねぇ。……やるじゃない、奥さん」
ケイコが驚いた。
両方の乳房や乳首は、畳の刺激で少しは納まったが、一番肝心な所はどうしようもなかった。
怪しげな息づかいと共に、身体全体が汗ばんできて、ライトで光っている。
「ああっ……つらいわぁ」
熟した女の弱点に塗られた怪しげなクリームのせいで、居ても立ってもいられないむず痒さが、しだいに強く押し寄せてくる。
「ふふふ、そうかしら。
じゃぁ、やっぱり、仰向けになろうよ。剛、ボブ。……仰向けにして!」
ドッタンという音と共に、美紀子は再び仰向けになった。
さらに、隠しようのない身体をケイコの足が責め苛んでいく。
一番敏感なところに指先でつつかれるように触れられると、たまらなくなり、無意識にグググッと恥ずかしく身体を浮かせて痒みを抑えてもらうように蠢いていた。
「ああ、なんとか、してぇ……」
「そうねぇ。……じゃぁ、手だけ。……手だけ自由にしてあげようか」
「はい、……お願い。……お願いします」
「手だけでいいのかしら?……ふふふ、じゃぁ、ちょっとだけよ」
「はい。……もう、痒くて。……なんとかしてぇ」
ケイコは剛たちに目で合図した。
しかし、これは罠だった。
美紀子は、自由になったと同時に両手を振り払った。
そして、気の狂いそうな痒さに襲われている、秘められた一点を目指して、スックと自身の股間に手を伸ばした。
「ああっ……あああぅぅ」
すぐさま、自ら熟れきった秘唇を掻き分け、赤く尖り出た頂点を掻き始めた。
痒みに混じって、快感も襲ってきた。やがて、痒みが快感に変わっていくのだった。
その卑猥な仕草は、可愛らしい奥さんからほど遠い、あきらかに発情したメス猿の姿であった。
「あうぅ……いいいいっ」
三つの頂点を交互に掻き撫でていくうちに快楽の炎が燃え始めてきた。
いつの間にか、荒い息になり、身体がくねってくる。
「はいっ!そこまで……」